入試動向分析

2012年の私立大入試はこう変わる!
 【2011年9月】

青山学院大が全学規模で一般入試を変更、慶應義塾大でセンター試験利用入試を廃止!

夏休みも後半、私立大の入試ガイドがほぼ出そろった。ここでは、2012年の私立大入試(おもに主要校の一般入試)のどこが変わるのか、どのような大学や学部・学科が新設されるかを紹介する。螢雪時代・9月号付録『全国私立大学入試科目・配点一覧』とあわせ、志望校の情報をしっかりつかみ、効率的な受験対策をたててほしい。

※この記事は『螢雪時代・2011年9月号』の特集より転載。(一部、webでの掲載にあたり、加筆・変更を施した)

人気校の変更点を総まとめ!
セ試利用入試の地歴・公民、理科で「高得点科目を利用」から「第1解答科目指定」に変更する大学も

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全国のおもな私立大の2012年入試変更点のうち、志望動向に影響しそうなものを一挙掲載した。センター試験(以下、セ試)の地歴・公民、理科の実施方法が変わり、セ試利用入試の判定方法にも変化がみられる。この他、青山学院大の多彩な入試改革、愛知大の都心キャンパス新設、関西大の大幅定員増などが注目される。


志望校の入試のしくみを把握し
的確でムダのない受験対策を!

私立大入試のしくみは多様かつ複雑で、しかも毎年のように変更される。志望校の入試にどのような特徴があり、どこが前年と違うのか、把握しておく必要がある。
   「螢雪時代」編集部では、全国の大学から2012年(以下、12年)入試の概要(科目・配点、募集人員、日程など)を掲載した「入試ガイド」を集めた。その中から、全国各地区で志願者数の多いおもな大学について、11年に比べ大きく変更され、志望動向や難易変動に影響しそうな注目ポイントをピックアップ。セ試を新規に利用する大学・学部については、すでに(当サイトにて7月に)募集人員等を紹介したので、それ以外の変更点を一般入試中心(一部、AO・推薦入試も)に紹介する。得意科目を最大限に生かせる、効果的な受験対策や併願作戦をたてる参考にしてほしい。そして、詳しくは各大学の入試ガイドや募集要項を必ず取り寄せ、確認してほしい。

2010年度 私立大一般入試 合格者絞込みの例


歯・薬学部で定員減が目立つ
被災者対象の学費減免等は継続

12年私立大入試の変更点は、セ試の実施方法の変更(地歴・公民、理科の試験枠統合、新科目「倫理、政治・経済」、受験教科名・科目数の事前登録など)への対応と、AO・推薦に関するものが主で、その他の変更はそれほど多くない。
   前月で既にお伝えしたが、セ試で地歴・公民、理科を2科目受験する場合、最初に解答する科目が「第1解答科目」、次が「第2解答科目」となる。試験時間は、各科目60分で解答し、2科目受験の場合は第1・第2の間に10分間、答案回収等の時間が設けられる。2科目受験者が1科目判定の大学・学部等に出願する場合、2つの試験時間を使って実質的に1科目を解答するのを防ぐため、従来の「高得点の科目を判定に利用」ではなく「第1解答科目で判定」する旨を、東京大・名古屋大・大阪大・広島大・九州大・大阪市立大など、多数の国公立大で予告している。
   7月中旬現在、私立大では従来の「高得点科目で判定」とする大学が多数派となる見込みだが、芝浦工業大・順天堂大・成城大・東京医科大・早稲田大・同志社大・産業医科大など、「第1解答科目で判定」とする大学もある。さらに「高得点科目」としている大学も、今後は「第1解答科目」に変更する可能性があり、ホームページ等をこまめにチェックする必要がある。
   この他には、次のような特徴がみられる。
(1)首都圏では青山学院大の多彩な一般入試の変更と慶應義塾大のセ試利用入試廃止、東海地区では愛知大の都心キャンパスの新設(交通アクセスが飛躍的に改善)、京阪神では関西大の大幅定員増が志望動向に大きく影響しそう。特に慶應義塾大‐法のセ試利用入試は、難関国立大の代表的な併願先であったため、他の難関私立大への影響は大きい。
(2)AO・推薦入試では、出願条件への成績基準(評定平均値)の追加や下限の引き上げ、調査書や面接の得点化が目立つ。また、難関校を中心に募集枠縮小や廃止が目立つ。
(3)志願者減が続いていた歯・薬学部では、11年に志願者がやや増えたが、一部で定員割れするなど二極化が顕著。定員充足率の向上や入学者のレベルアップなどを目的として、11年に続き定員の削減(を参照)が進んでいる。
(4)慶應義塾大・立命館大の受験前予約型奨学金制度の導入をはじめ、奨学生制度の拡充、受験料割引制度の導入といった、受験生を経済面でサポートする改革が目立つ。また、東日本大震災の被災者を対象とした学費や受験料の減免措置を12年度も継続するケースが多くみられ、専修大など特別入試の導入も目立つ。


●変更点一覧の見方
文中、学部・学科名は原則として略称とし、「学部(学科)」と記載。入試方式・日程等も略称とし(例:セ試利用入試前期→セ試前期)、変更点は「11年→12年」で表記した。また、誌面の都合上、学科単位の変更や、ほぼ変更のない大学については、原則として割愛した。

北海道・東北~関東・甲信越


順天堂大‐医で初年度納付金を減額。
東海大‐医で小論文・面接を追加。


北海学園大
   (1)工に「生命工学科」を増設予定。/(2)経済1・2部の一般入試を、学科別募集(経済・地域経済)から学部一括募集に変更し、募集枠を拡大(経済1部152人→160人、同2部34人→42人)。/(3)経営1部で一般入試の募集枠を132人→150人に拡大(アクティブ特別入試を廃止)。
北海道工業大
   (1)一般前期を3→2教科に軽減。/(2)専門高校・総合学科入試を廃止。
東北学院大
   経済(経済)でセ試後期を新規実施(募集5人)。
東北福祉大
   (1)セ試後期を新規実施する。出願期間は「2/13~3/1」で、科目数は前期と同じ3科目。各学部の募集人員は「総合福祉14人、総合マネジメント6人、子ども科学4人、健康科学11人」。/(2)一般C日程で試験日を統合(学部分割を廃止し、学部統一に一本化)する。
国際医療福祉大
   保健医療・医療福祉・薬でセ試II期を廃止。
獨協大
   法の一般C方式で「総合力型」を廃止する。
青山学院大
   (1)文学部に「比較芸術学科」を増設予定(定員80人)。/(2)全学部日程の募集枠を、教育人間科学で20人→35人、総合文化政策で20人→30人に増員。/(3)8学部の全学部日程で、選択科目に地理Bを追加。/(4)教育人間科学の個別学部日程でB方式(募集人員=教育学科10人・心理学科5人)を廃止。/(5)法の個別学部日程でB方式(全マーク式。A方式とは別日程。募集人員25人)を導入し、A方式の募集枠を70人→190人に増員。/(6)経営の個別学部日程で、A・B方式を「同日→別日実施」に変更し、募集枠をA方式240人→280人、B方式50人→15人に変更。/(7)経営・総合政策文化のセ試利用で4教科型を導入。/(8)国際政治経済(国際経済)のセ試利用で、2教科型を廃止し、4教科型の募集枠を拡大(10人→20人)。/(9)法・経営・国際政治経済・社会情報の4学部でセ試後期を廃止する。/(10)法・理工でセンタープラス方式(独自・セ試併用)を廃止する。
共立女子大
   (1)文芸で一般B日程を新規実施。募集人員は25人、国語(漢文を除く)・英語の2科目を課す。一方、EQIQ入試(AO)のB日程を廃止。/(2)国際で一般B日程の募集枠を30人→35人に拡大し、公募推薦を20人→15人に削減。
杏林大
   (1)医の「東京都地域枠」の募集方法を一般入試に統一(11年は一般8人、セ試利用2人)。/(2)保健で2学科の定員を変更(看護100人→120人、健康福祉40人→20人)。
慶應義塾大
   (1)法・薬でセ試利用入試を廃止。/(2)「学問のすゝめ奨学金」を導入。一般入試前に申請を受け付け、候補者を決定し、合格後に奨学生として採用する。評定平均値4.1以上の国内(東京・神奈川・埼玉・千葉以外)の高校等出身者が対象。全国を6ブロックに分け、地域ブロックごとに給付人数を設定(合計107人を予定)。
国士舘大
   経営で一般入試の募集枠を85人→120人、セ試利用入試を16人→30人に拡大(公募推薦110人→75人に、AO24人→18人に削減)。
駒澤大
   (1)全学部統一日程で、学外試験場を岡山に増設。また、法のフレックスB(夜間主コース)が新規参加。/(2)仏教でセ試中期を新規実施。
順天堂大
   医で入学初年度(1年次)の学費を360万円→290万円に減額する。
上智大
   一般入試の実施方法を、総合人間科学の3学科で変更。教育学科でB方式を、社会学科で小論文を廃止。一方、社会福祉学科でA・Bの2方式に分割する(募集人員はA31人・B7人)。A方式では2次(小論文・面接)を廃止し、学科試験(3科目)で選抜。一方、B方式は「小論文・面接・書類審査(志望理由書)」で選抜する。
成蹊大
   経済・法・文の3学部でS方式(セ試5科目型:奨学生入試)を廃止。
専修大
   被災者支援スカラシップ入試を導入。受験料を免除し、書類審査・小論文・面接で選考、合格者は4年間の授業料と施設費相当額を免除する。募集人員は「1部20人程度、2部6人程度」。
中央大
   (1)学部共通入試の統一入試(11年は法・経済・商・総合政策で実施)に、文が新規参加。募集人員は、国文学・英語文学文化の2専攻が各4人、その他の11専攻が各2人の計30人。入試科目は3教科型で、英語・国語(漢文を除く)が必須、選択科目が「日本史B、世界史B、政治・経済、数学I・II・A・Bから1科目選択」。/(2)統一入試・一般入試・セ試併用方式の学外試験場を新潟に増設。/(3)法でセ試利用の出願締切日を、セ試本試験日の「後→前」に繰り上げる(1/25→1/13)。/(4)文のセ試単独方式で、後期を新規実施する。
帝京大
   (1)文(教育)を改組し「教育学部」を増設予定。/(2)薬の1年次のキャンパスを「相模湖(神奈川県相模原市)→板橋(東京都板橋区)」に移転。
東海大
    (1)医の一般A方式に小論文・面接を追加し、入試を2段階選抜に変更。1次選考(学力試験、適性試験)の試験日は2/2・3(自由選択制)、2次選考(小論文・面接)は2/11・12(大学が日時指定)。/(2)国際文化・生物・総合経営・産業工・農で、セ試前期の出願締切日を「1/14→1/27」と、セ試本試験日の「前→後」に繰り下げる。/(3)政治経済・教養・工・海洋で、AO入試(自己推薦型)を廃止する。
東京経済大
   (1)一般入試・セ試利用入試の「特待生合格枠」を「279人→300人」に拡大。/(2)一般前期の募集人員を、経営で190人→200人、現代法で90人→100人に増加。/(3)セ試利用入試で、国語の範囲指定を「現代文・古文」から次のように変更。「現代文・古文・漢文」と「現代文」の2パターンを、各250点満点に換算し、高得点の方を合否判定に利用することになった。
東京都市大
   (1)工・知識工のセ試利用で5教科型(900点中630点以上で合格)を導入。/(2)全学統一入試と一般前期の試験場を長野に増設。/(3)環境情報・都市生活で、全学統一入試の判定方式を「3教科受験、英語と高得点1教科で判定」→「3教科で判定」に変更。
東京薬科大
    (1)薬で一般入試の募集人員を変更。セ試A方式を男子部・女子部(以下、男・女)各20人→15人に、B方式後期(試験日2/6)を男・女各60人→25人に削減し、B方式前期(試験日1/30)を男・女各35人→60人に増員する。/(2)セ試A方式で、理科の配点を「200点→300点」に引き上げる。/(3)生命科学の一般B方式で、数学を「選択→必須」に。
東京理科大
   経営の一般B方式(3科目)で、甲(募集104人:国語必須)と乙(募集30人:数学必須)を統合し、募集枠を134人→119人に削減。一方、C方式(独自・セ試併用)の募集枠を10人→25人に拡大する。
東洋大
   (1)経済で学校推薦(公募制)を廃止。/(2)法のセ試B方式で、英語にリスニングを追加。
日本大
   (1)歯・松戸歯の2学部で、各160人→130人に定員減。また、入学初年度(1年次)の学費を、歯830万円→690万円、松戸歯810万円→690万円に減額する。/(2)N方式(法1部・経済・商の学部共通入試)に受験料割引制度を導入。同時併願する場合、2学部目から「3万5千円→1万5千円」に減額する。/(3)松戸歯で、一般A方式を3→2科目に軽減(数学・理科を必須→選択に)、3期を新規実施し、2期に学外試験場を新設(仙台・広島・福岡)。/(4)文理(社会)でセ試C方式を導入。/(5)商のC方式セ試で、国語から漢文を除外し、1期4教科型を新たに奨学生対象の入試とする。
日本女子大
    一般入試の出願締切日を「1/14→1/17」と、セ試本試験日の「前→後」に繰り下げる。
法政大
   (1)情報科学のセ試B方式を4教科5科目→3教科4科目に軽減(国語を除外)。/(2)キャリアデザインのA方式で英語の配点を100点→150点に引き上げる。
武蔵大
   (1)社会・人文のセ試後期に、7科目型を導入(従来は2科目型のみ)。/(2)経済のセ試後期を「3→2科目」に軽減する。
明治大
   政治経済のセ試前期で4教科方式を廃止し、2学科で7科目方式の募集人員を増加(経済35人→50人、地域行政10人→15人)。
明治学院大
   (1)全学部日程の試験日を「2/9→2/1」に繰り上げる。/(2)心理(教育発達)のセ試利用入試で、前期5教科型と後期を廃止。
神奈川大
   工学部に総合工学プログラム(定員90人)を増設予定。学科横断型の教育組織で、「環境・エネルギー工学、生体機能・医用工学、コンピュータ応用工学」の3コースで構成される。


北陸・東海


愛知大が都心キャンパスを新設。南山大でセ試5教科型を導入
愛知大
   名古屋市の都心(名古屋駅付近)に「新名古屋キャンパス」を新設、3キャンパスに分かれている法・経済・経営・現代中国・国際コミュニケーションの5学部を移転・集結する予定。
愛知医科大
   医で募集人員を、一般入試60人→65人、推薦依頼校制20人→15人に変更。
愛知淑徳大
   (1)セ試期で2教科型を廃止し、3教科型を新規実施。/(2)センタープラス方式(独自・セ試併用)で個別試験を廃止し、一般A・B方式の高得点科目利用に変更。センタープラス方式での単独出願は不可で、A・B方式の出願時に、同一日程の学科・専攻の同時併願が必須となった。
中京大
   (1)文以外の9学部で、前期A方式における同一日程の他学部他学科併願が可能になった(文学部内の他学科併願は可)。/(2)法のセンタープラス方式(独自・セ試併用)で、英語重視型を導入する。
名古屋女子大
   セ試利用入試で、前年(11年)のセ試成績も利用可能となった。
南山大
   セ試前期で5教科型(前期B)を導入、従来の方式(3教科型。法のみ4教科型)を「前期A」に改称する。前期Bの学部ごとの指定科目数は、人文・外国語・経済・経営・法・総合政策が5科目、情報理工のみ6科目。募集人員は「人文・外国語各7人、経営6人、経済・総合政策各5人、法4人、情報理工3人」。
日本福祉大
   (1)セ試後期を3→2科目に軽減し、高得点科目を2倍して合否判定する。/(2)学外試験場のうち、名古屋を廃止し、松本・岡山に増設。
名城大
   都市情報で募集人員を変更。推薦入試を85人→75人、A方式後期を20人→15人に削減し、C方式前期を20人→25人に増員する。

関西~九州


立命館大で受験前予約型奨学金を導入。関西大が9学部で定員増

京都薬科大
   一般A方式の募集枠を30人→45人に拡大し、指定校推薦を65人→50人に削減。
同志社大
   (1)11学部の全学部日程(文系)で、公民の選択から現代社会を除外。/(2)スポーツ健康科学のセ試利用入試に「スポーツ競技力加点方式」と「5科目方式」を追加。募集人員は各2人。スポーツ競技力加点方式は「1次審査=セ試3教科3科目、2次審査=書類審査(スポーツ競技成績書および資料)」を課す。また、5科目方式はセ試5教科5科目を課す(個別試験なし)。
立命館大
   (1)文学部を「10専攻4プログラム→8学域18専攻」に再編する。入学時には学域に所属、2年次以降に専攻を選択する。/(2)理工学部を「11学科→4学系9学科」に再編する。次の4学科を2学科に統合(電気電子工・電子光情報工→電気電子工、機械工・マイクロ機械システム工→機械工)。/(3)「国際インスティテュート」を募集停止。/(4)学外試験場を福井・三重・松江に増設。/(5)経済でW方式を、スポーツ健康科学で特定科目重視3教科方式(文系型)を廃止。/(6)AO入試の募集人員を変更。学部独自方式は「法25人→30人、産業社会30人→35人、国際関係25人→20人、文51人→45人、経営11人→10人、理工40人→46人」。国際方式は「法・産業社会各15人→10人、文12人→10人、経営14人→10人、映像・情報理工各5人→2人」。/(7)「入学試験受験前予約採用型奨学金」制度を導入。「評定平均値3.5以上、1浪まで」の一般入試(セ試利用含む)受験者が対象で、受験前に申請を受け付け、採用候補者(全学部合計で約400人程度)を決定し、合格後に奨学生として採用する。
龍谷大
   (1)経済・経営・法・政策・社会・国際文化の一般A・B日程で、出願時に得点が2倍になる科目を選択する「配点セレクト方式」を廃止し、受験科目から高得点1科目の点数を自動的に2倍する「高得点科目重視方式」を導入。/(2)セ試前期に4科目型を追加(従来は3科目型)する。/(3)文のセ試後期を3→5教科に負担増。
大阪経済大
   (1)経営情報学部を改組し「情報社会学部」を新設予定(定員250人)。/(2)経営1部(経営)で定員増(215人→300人)を予定。/(3)セ試C方式に4教科型を追加。国語(近代以降の文章)・英語が必須、地歴・公民・数学・理科から2教科2科目選択。/(4)セ試C方式3教科型で、国語を「必須→選択」に変更する。
関西大
   次の9学部で定員増を申請中(編入学を除く)。法650人→715人、文700人→770人、経済660人→726人、商660人→726人、社会720人→792人、総合情報430人→500人、システム理工455人→501人、環境都市工295人→325人、化学生命工315人→347人。全学では、5,935人→6,452人と前年比517人(約9%)増加する。
摂南大
   (1)理工・薬の一般A日程で、配点セレクト方式における重視科目の配点を150点→200点に引き上げる。/(2)薬を除く5学部の一般B日程で、高得点科目の配点を150点→200点に引き上げる。/(3)理工・薬のAC日程(独自・セ試併用)で、セ試利用科目の配点を200点→400点に引き上げる(独自入試は400点)。
桃山学院大
   (1)セ試C方式の前・後期で、5教科型を廃止し、2教科型を導入。/(2)一般前期の学外試験場のうち、A日程で京都・徳島・北九州を廃止し福岡に増設、B日程では京都・松山・高知を廃止。
関西学院大
   (1)法・経済・商・人間福祉の4学部で、セ試利用(3月)に3科目型を追加(従来は4科目型)。/(2)総合政策の学部個別日程で「理系型」(英語・数学・理科)を新規実施。また、「関学数学併用型」を導入(セ試2科目+個別:数学)し、「英語・小論文型」を廃止する。
甲南大
   経済で、独自・セ試併用のE日程C方式・B日程C方式と、セ試C日程の前期(数学重視3科目型)・中期・後期(3科目型)を廃止する一方、独自・セ試併用のA日程C方式を新規実施する。
神戸学院大
   (1)A日程とAC日程(独自・セ試併用)の試験日を「2/7・8→1/30・31」に繰り上げ、薬のS日程・SC日程を廃止。/(2)薬のセ試中期を廃止する。/(3)人文のA日程で3科目型を導入(従来の2科目型との同時併願可)。また、総合リハビリテーション(社会リハビリテーション)のA~C日程で「高得点科目重視型」を導入する。/(4)総合リハビリテーション(社会リハビリテーション)のセ試前・後期を、新たにA(英語1科目)・B(2科目)・C(4科目)の3方式に分割。
神戸薬科大
   一般中期の選択科目に化学・IIを追加(生物・IIとの選択)し、調査書の配点を100点→50点に引き下げる(学科試験は350点のまま)。
兵庫医科大
   (1)地域指定制推薦の対象範囲を兵庫県全域に拡大(従来は神戸・芦屋・西宮・尼崎の4市を除外)。/(2)一般入試で小論文を2次試験から1次試験に移行し、得点化を取りやめる(100点→「重視する」に変更)。
武庫川女子大
   (1)一般A・Bの3科目型・2科目型の実施方法を変更。両方を併願する時、11年までは出願時にそれぞれ科目申請が必要だったが、12年からは、3科目型の受験科目から高得点2科目を「2科目型」の合否判定に採用する。/(2)一般A・Bの試験場を和歌山に増設、奈良を廃止。
産業医科大
   (1)医で学外試験場を削減。推薦入試で東京を廃止、一般入試の2次で大阪を廃止する。/(2)医の一般入試で、セ試の配点を500点→300点に引き下げる。/(3)産業保健(看護)のA方式で、セ試の配点を400点→200点に引き下げ、2次を「小論文→国語・英語」に変更。/(4)産業保健(環境マネジメント)の一般入試で、セ試の配点を500点→250点に引き下げる。
西南学院大
   (1)一般A日程で、同一試験日内での複数学科併願が可能になる(法を除く)。この場合、2併願目以降の受験料は「3万2千円→1万円」に減額される。/(2)国際文化で指定校推薦を新規実施(募集10人)。/(3)法のセ試前期を6→5教科に軽減。
福岡大
   (1)商・商2部の募集人員を次のように変更。商は「一般前期325人→340人、推薦160人→175人、AO10人→15人」、商2部は「一般前期110人→100人、一般後期40人→15人、推薦45人→43人、AO2人(新規実施)」。/(2)商(経営)・商2部の中に「会計専門職プログラム」を新設。商(経営)ではAO入試と一般前期、商2部ではAO入試と一般後期で募集する。/(3)人文(文化)でAOを廃止し、一般後期を新規実施。
立命館アジア太平洋大
   一般入試でB方式(A方式と同じ3科目受験で、高得点2科目判定)を新規実施し、S方式(英語・得意科目重視型)とE方式(リスニングを課す英語重視型)を廃止する。


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新設大学・学部・学科をチェック!
7大学が新設、うち5大学で医療系学科を設置。龍谷大・西南学院大で心理系学科を増設予定!

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ここからは、全国の私立大について、12年度に新設予定の大学・学部・学科等(既存の学部・学科の組織改編を含む)を紹介する。


医療・看護をはじめ、保育・教育、心理、生命科学の増設が目立つ
   私立大における、12年度の新設予定大学、および学部・学科の増設予定(認可申請分)、さらに学部・学科の改組・再編等に伴う増設で、5月末までに文部科学省に「設置届出」があったもの(7月末発表)をこのページ下にリンクした。
 学問分野や教員組織等を大きく変えないなど、一定の条件を満たす場合に限り、文部科学大臣に届け出れば学部・学科等を増設できる(設置届出)。その他の学部・学科増設や、大学そのものの新設には「認可申請」が必要で、最終的には10月末に正式に認可される予定だ。
●大学の新設と募集停止
 7大学の新設が予定されている。このうち、5大学が医療・看護系学科の設置を予定している。一方、私立5短大(高崎健康福祉大短大部・嘉悦大短大部・横浜創英短大・大阪薫英女子短大・大阪樟蔭女子大短大部)が募集停止する予定。
●学部・学科増設(設置届出)
   5月末までの届出分は、学部増設が13大学16学部、学科増設が23大学27学部35学科となる(通信教育課程を除く)。届出は12月まで随時受け付けられるので、今回の掲載分は、12年度分のごく一部に過ぎない。
   なお、6月以降の届出分で、大学が公表しているものの一部を「変更点一覧」に掲載した。
●学部・学科増設(認可申請)
   認可申請した学部・学科は、学部増設が9大学10学部、私立大の学科増設が2大学2学部2学科となる。これらの中で、10年度から募集停止中の聖トマス大(現在は1学部)が、新たに2学部体制に改編し「日本国際大(仮称)」として募集再開を予定しているのが注目される。
   今回の認可申請により、私立大の定員は約1千人増える。さらに、大学の新設による定員増(約600人)や、別途申請中の定員増(約2千人)を加えると、私立大全体の定員は約3千700人増えることになる(いずれも通信教育課程と編入学定員を除く)。
●新設大学・学部・学科の特徴
   分野別に見ると、ここ数年と同様、医療・看護系、教育・保育系の新増設が多く、心理学(龍谷大・西南学院大など)や生物・生命科学(東海大・岡山理科大など)関連の増設・改組も目立つ。
   医療・看護に関する学部・学科を新設する大学は13校に及び、保育・幼稚園や小学校の教員を養成する学部・学科を新設する大学も6校ある。大学生の就職状況の悪化に加え、東日本大震災の影響もあり、12年入試では強い“資格志向”が見込まれる。さらに、慢性的な看護師不足や大都市圏における教員不足など、需要拡大の要因もあり、多くの志願者を集めよう。ただし、入り口が広がり受験者が分散するため、既設校では倍率ダウンが見込まれる。
   新設学部・学科等の詳細は、案内パンフレットや募集要項などで必ずチェックし、不明の点は入試担当者に問い合わせてほしい。

pdf24年度 新設予定大学・短大、学部・学科一覧(7月末現在までの発表分)

(文責/小林)
この記事は「螢雪時代(2011年9月号)」より転載いたしました。

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