入試動向分析

2007年国公立大入試 志願者動向分析
 【2007年4月】

国公立大の志願倍率は5.0倍→4.8倍とダウンしたが・・・
東京大・東北大・九州大など、難関校で激戦続く!!

新学期もスタートし、新・3年生も受験勉強を始めると共に「憧れの大学」を「受験大学」にすべく、各種の入試情報を得ようとしている。
 「入試を突破する必要があるけれど、何をすればいいのか」「そもそも“大学入試”とはどういうものか」…実感がわかない受験生も多いであろう。
 自分たちが受験する“平成20年入試”を知るためには、先輩たちが実際に戦った19年入試から知っておく必要がある。ここでは国公立大学の入試について、人気のバロメーター『志願者動向』を見てみよう。さらに、新・3年生が受験する20年入試の最新情報もお届けする。

「平成19年 私立大入試 志願者動向分析」はこちら    

※この記事は『螢雪時代・2007年4月号』の特集より転載。(一部、webでの掲載にあたり、加筆・変更を施した)

<今年の志願状況を総まとめ!>
志願者は前期2%減、後期6%。
センター試験の平均点大幅ダウンで、文系・理系ともに慎重な出願に

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志願状況は大学や学部の人気度を示すバロメーターといえる。国公立大の志願者数は、18年に比べ約3%減少した。大きくは「受験生数の減少」「センター試験の難化」「前期集中化」の3つが影響したようだ。


センター試験の開始以来、志願倍率が初めて5倍を割る

1月20日・21日の「大学入試センター試験(以下、セ試)」の後、国公立大2次試験への出願が行われた(1月29日~2月6日)。文部科学省が発表した確定志願者数は488,546人で、18年に比べ約3%減少した。全募集人員に対する倍率(志願倍率)は4.8倍と、18年より0.2ポイント低下(グラフ(2))。平成2年にセ試が導入されて以来、初めて5倍を割り込み過去最低となった(独自日程で入試を行う国際教養大は集計に含まれない)。入試日程別では、前期2%減、後期6%減、公立大中期は増減なしと、後期日程の志願者減が目立つ。セ試の受験者数は増えた(506,459人→511,272人:1%増)のに、国公立大の志願者はなぜ減ったのだろうか?


セ試受験が必要、2次の日程は3種類。募集枠の割合はほぼ前期8:後期2

その前に、国公立大入試の流れについて簡単に触れておこう。
 国公立大入試は、まずセ試を受験することから始まる。その後、自己採点を行い、全国集計データなどを参考に、2月上旬までに各大学の2次試験(個別学力検査)に出願する。
 2次試験は原則として、同じ大学・学部の募集人員を前期日程と後期日程に分割し、それぞれの試験を分離して行う「分離分割方式」によって行われる。20年の場合、前期は2月25日から、後期は3月12日以降に行われる。募集人員の比率は、ほぼ「前期8:後期2」で、前期の割合が年々高まっている。また、公立大の一部で「公立大中期日程」(3月8日以降)を行う。
 2次試験への出願は、試験日程の組合せにより、(1)前期→後期、(2)前期→公立大中期、(3)前期→公立大中期→後期、(4)公立大中期→後期、の4通りの併願パターンがある。ただし、前期日程試験に合格し、入学手続をした人は、後期・公立大中期を受験しても合格者とはならない。このため、第1志望校は前期から選ぶのが基本となる。なお、指定された志願倍率を超えた場合、セ試の得点で2次試験の受験者を絞り込む「2段階選抜」を行う大学・学部もある。
 こうした一般入試とは別に、早ければ7月頃から行われるAO(アドミッション・オフィス)入試や、 11月頃から行われる推薦入試がある。いずれも、セ試を課さない場合と、課す場合の2種類ある。

国公立大一般入試の流れ


受験生数が3%減。セ試では特に国語・数学の難化が影響

19年国公立大入試に大きな影響を与え、志願者減の原因にもなった要素が3つあげられる。
1 受験生数そのものが減った
 『螢雪時代』編集部の推定では、4(6)年制大学の受験生数は、18年より約1万9千人(約3%)減少している。基本ベースになる数が減っているのだ(グラフ(1))。

大学受験生数と国公立大志願者数等の推移


2 センター試験の平均点が大幅にダウン
 19年のセ試は、18年に比べ平均点が大幅にダウンした(表1)。特に、国語(-15.5点)、数学I・A(-8.3点)、数学II・B(-8.8点)といった、文系・理系ともに受ける基幹科目や、地理B・現代社会・物理Iの平均点大幅ダウンは、受験生に大きく影を落とした。滋賀県立守山高の堀浩司先生は「確かに国語ショックは大きく、模試で8割を切ったことのない、難関大志望の生徒が大崩れしました」と語る。
 全体が下がったにも関わらず、受験生は自分だけが出来が悪かったと思い込みがち。自信を喪失した結果、文系・理系ともに慎重になり、本来の志望校から難易度で1ランク落とした出願が多くなった。さらに、国公立大にギリギリ手が届く学力層の一部が、私立大へ志望変更したとみられる。

表1 平成19年 大学入試センター試験 科目別平均点
科目名 19年受験者 19年平均点 前年平均点 前年比
国語
487,424
110.0
125.5
-15.5
世界史A
2,120
47.4
44.9
+2.5
世界史B
91,619
67.8
66.3
+1.5
日本史A
4,176
51.5
57.6
-6.1
日本史B
147,333
67.0
54.7
+12.3
地理A
6,818
53.9
62.7
-8.8
地理B
108,798
58.4
65.1
-6.7
現代社会
207,907
50.3
57.9
-7.6
倫理
44,442
69.7
68.7
+1.0
政治経済
70,043
64.4
61.1
+3.3
数学I
15,308
44.1
54.3
-10.2
数学I・A
353,545
54.1
62.4
-8.3
数学II
11,419
30.7
35.7
-5.0
数学II・B
316,968
48.9
57.7
-8.8
理科総合B
19,345
62.4
66.7
-4.3
生物I
180,010
67.0
69.6
-2.6
理科総合A
38,799
57.1
65.8
-8.7
化学I
200,001
61.4
64.1
-2.7
物理I
141,274
64.4
73.4
-9.0
地学I
27,561
62.4
59.3
+3.1
英語(筆記)

503,823

131.1
127.5
+3.6
同リスニング
497,530
32.5
36.3
-3.8
(注)大学入試センター発表の最終確定値。受験者2千人以上の科目のみ掲載。「前年比」欄の矢印は、=10点以上アップ、=5点以上アップ、=5点以上ダウン、=10点以上ダウンを示す。

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<国公立大志願者はこう動いた!>
京都大など「前期集中化」の影響大。
法・社会福祉・理・工が人気アップ、医・薬・教員養成が人気ダウン!

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東京大・一橋大・九州大など、難関校は高嶺安定で人気アップ。むしろ「慎重出願」の影響が出たのは、これらに次ぐ「上位校」グループ。神戸大・大阪市立大などから、岡山大・兵庫県立大などへ志望変更する動きが見られた。


「国語ショック」は高学力層も直撃。最終日の駆け込み出願が増加

国公立大の入試科目は、セ試では国立大を中心に、文系は「地歴・公民各必須」の6教科7科目、理系は「理科2科目」の5教科7科目(いずれも数学は2科目受験で、900点満点)が標準的になっている。文系・理系に分けて、各科目の平均点と受験者数からセ試全体の平均点を算出(加重平均)すると、
● 文系標準型=525.1点(39.2点ダウン)
● 理系標準型=529.7点(42.5点ダウン)
 と、いずれも大幅ダウンしているが、理系の方のダウン幅が大きい。これは、理系志望者が多く選択する科目(地理B・現代社会・物理Iなど)に平均点ダウンが目立ったため。ただし、国語・数学では、文系・理系ともにダメージを受けた。
 とくにセ試「国語ショック」は高学力層も直撃したようだ。久留米大附設高の白水孝典先生は「医学部志望で、国語の得点が伸びず、九州大-医から熊本大-医へ志望変更した生徒がいました」と語る。また、兵庫県立夢野台高の宮城達夫先生は「自己採点の判定が厳しめだったのと、浪人を避けたい意識が慎重な出願につながったようです。自己採点の得点分布を見ると、難関大クラスの高得点層は安定していますが、その次の層が少なくなっています。そのためか、“神戸大から岡山大や兵庫県立大へ”といった志望変更が見られました」と語る。
 国公立大の志願者数は、締切日15時現在の数字が先に発表される。最終確定までに人数は増えるが、その際伸びた人数は32,306人と18年を2,720人上回った。締切日まで志願倍率の高低を見極め、駆け込み出願した受験生がいかに多かったかがわかる。


前期集中化で後期が大幅減。併願先を求め後期実施校へ集中

もうひとつの大きな変動要因が、国公立大における「前期集中化」、つまり後期日程の廃止・縮小だ。以下、(前)は前期、(後)は後期の略。
(3)国立大「前期集中化」
 入試日程別に志願状況(下のグラフ(4))と志願倍率の変化(18年→19年)を比べると、前期は「2%減:3.4倍→3.3倍」、後期は「6%減:9.6倍→9.7倍」、公立大中期は「増減なし:12.6倍のまま」と、後期は志願者減の割に倍率が上がっている。これは、後期の募集枠自体が減った(18年23,178人→19年21,743人:6%減)ためでもある。
 19年では、京都大が医(保健)を除く全学部・学科で一般入試を「前期のみ」としたのをはじめ、東北大‐医(医)・歯・工・農、名古屋大‐教育・法・経済・情報文化・工といった難関大や、医学部を中心に後期を廃止した。こうした「前期集中化」で、
(1) 受験のチャンスが実質「1回化」。中でも、同じ大学の前・後期を併願して、前期で失敗しても後期で敗者復活を狙うことがしにくくなった。
(2) 後期の実施学部や募集人員が減るため、従来どおり後期を実施するところに志願者が集中した。
 後期を廃止すれば、大学全体の志願者は大幅に減る(京都大38%減、名古屋大22%減)。一方、前期は募集人員増で、志願者もやや増えるが、志願倍率は前年と同じか、低下する(京都大(前)は2%増、2.9倍→2.6倍。名古屋大(前)は3%増、3.2倍→2.9倍)。
 参考までに、京都大・名古屋大で後期を廃止した学部の、志願者の行動パターンを、高校の先生方への取材をもとに推定、図式化した(図(2))。
ケース1 京都大‐理(前)
 従来から併願関係の強い大阪大を選ぶ受験生が多かったと見られ、大阪大‐理(後)は志願者44%増。そして、京都大受験者の流入に押し出される形で、大阪大‐理(前)の志願者が大阪市立大‐理(後)(31%増)を併願先に選んだと見られる。また、九州方面からの志願者は、九州大‐理(後)(68%増)を選んだようだ。
ケース2 名古屋大‐工(前)
 同じ学内で、後期が残る理学部に併願先を求める受験生が多く、理(後)の志願者は前年比30%増。従来から併願関係の強い名古屋工業大‐工1部(後)(3%増)は、見かけ上はさほど志願者が増えていない。名古屋大受験者の流入に押し出される形で、名古屋工業大‐工(前)の志願者が、岐阜大‐工(後)、三重大‐工(後)を併願先に選んだと見られる。

後期日程廃止の影響--併願先をどこへ求めたか?


教員養成系は軒並み大幅減。「医→理・工」へ志望変更か

まず、全国6地区ごと、また学部系統別の全体的な志願動向を見ていこう。
 地区別(グラフ(3))では、関東・甲信越の5%減、関西の6%減が目立つ。京都大の「前期集中」などの影響もあるが、難関私立大が集中する大都市圏を擁しているため、私立大へ志望変更する受験生も多かったとみられる。一方で、北海道・東北、中国・四国、九州は、国公立志向が根強い。なお、各地区のおもな大学に関する分析記事は、『螢雪時代4月号』の『螢雪ジャーナル』を参考にしてほしい。
 学部系統別の志願状況を見てみよう(グラフ(5))。文系では法、社会・社会福祉が人気アップ、経済・経営・商も安定。理系では、ここ数年志願者減の傾向が続いていた理、工が人気復活。
 一方で、教員養成が大幅減、文・教育・教養、医、歯、薬の人気ダウンも目立つ。
 医の場合は、「慎重出願」による理・工などへの志望変更であろう。教員養成系は、宮城教育大(11%減)、東京学芸大(15%減)、愛知教育大(22%減)、福岡教育大(13%減)など、軒並み大幅減。いじめ問題や教員免許更新制導入など、教員を取り巻く環境が厳しくなったことと、セ試の得点でほぼ合否が決まるケースが多いことで敬遠されたようだ。また、薬学系も18年から薬剤師養成課程が6年制化され、おもに女子から敬遠されたが、その傾向が続いているようだ。



「前年度の反動」は要注意
岐阜大‐医(医)(後)は志願者12倍増

次に、大学・学部別の志願状況を見ていこう。そのために、次の5つのポイントを押さえておこう。
(1)前年度の倍率アップダウンの反動
 受験生が気にするのは、やはり前年度の倍率。高倍率や倍率アップなら敬遠、低倍率や倍率ダウンなら人気を集めがちで、「前年度の反動」が起きやすい。
(2)入試科目の変更、科目数の増減
 入試科目数が増えると志願者減、減ると志願者増に結びつく傾向がある。一方、2次が小論文や面接の場合、対策の立てにくさから敬遠され、学科試験のみの大学・学部が人気アップする傾向がある。
(3)セ試:2次の配点ウェート
 セ試の平均点ダウンの影響で、2次の配点ウェートが高い(全配点の50%以上を占めるような)学部・学科に、セ試で思うように得点できなかった受験生が2次逆転を狙って流入するケースが増えた。
(4)募集人員の変更
 後期から前期へ(またはその逆も)募集人員を移した大学・学部では、増えた(減った)日程は志願者も増加(減少)することが多い。推薦・AO入試の募集枠拡大などで、一般入試の募集人員が減る場合も、志願者が減少することが多い。
(5)地区内の「玉突き」
 志願者が急激に増えた(減った)大学・学部があると、近隣の大学や学内の他学部で、玉突きのように増減が起きるケースがある。

わかりやすい例として、岐阜大‐医(医)のケースを紹介しよう。同学科は募集人員を「前期55人→30人、後期10人→35人」と後期にシフトした(→上記のポイント(4))。さらに、後期の2次試験科目を、「小論文・面接→数・理・外」と対策の立てやすい学科試験に変更し(→上記のポイント(2))、セ試と2次の配点比率を「1400点:500点→400点:1200点」と逆転(→上記のポイント(3))。同学科では2段階選抜を行わないため、2次逆転狙いもあって人気集中。志願者数は前年の12倍以上に膨れ上がり、超高倍率(78.9倍)を記録した。この影響で、周辺の医学科では、三重大‐医(医)5が67%減、浜松医科大‐医(医)5が38%減となった(→上記のポイント(5))。なお、浜松医科大は前年の実質倍率アップ(11.9倍→15.6倍。→上記のポイント(1))も志願者大幅減の要因となった。


岐阜大-医(医)が前・後期ともに
最も高倍率を記録


志願者ナンバーワンは東京大。大阪大は後期が志願者10%増

 表2では、志願者数の多い順に、上位10大学を一覧表にした。これをみると、従来から人気が高く、募集人員も多い難関・上位校が目立つ。
 1位は「やっぱり」というか東京大。意外なようだが、実は募集人員が国公立大の中で最も多い大学でもある。科類ごとにみると、文III・理Iが志願者増、文I・理IIIがやや志願者減。
 2位は神戸大だが、志願者は5%減。18年で人気アップ(11%増)した反動に加え、後期は「京都大志望者の併願が増え難化しそう」との予測から、敬遠された模様。法・薬の後期を復活した岡山大(10%増) や、和歌山大(14%増)、兵庫県立大(12%増)などへ志望者が流出したものと見られる。
 5位の大阪大は1%減と微減ながら、後期のみの集計では10%増。前期は「大阪大→京都大」、後期は「京都大→大阪大」という、双方向の志望者の流出があった模様。10位の東北大は、前期のみの集計では5%増、志願倍率(2.9倍)は前年と同じだった。
 全体の傾向として、東京大・九州大や、一橋大(1%増)、東京工業大(増減なし)、大阪大など、難関大は微増から微減で、安定して高学力の受験者層を集めた模様。一方で、神戸大・広島大(8%減)・大阪市立大(7%減)などが「慎重出願」の影響を受けたようだ。なお、筑波大では大規模な改組(第一~第三の「ナンバー学群」をやめ、教育・研究内容に即した名称の学群へ)が志願者増(1%増)の要因となった模様。
 表3では、志願者の増加率が高い順に、上位10大学を示した。表2と異なり、医・看護など単科大や、比較的小規模な公立大が連なっている。募集人員が少ない場合、多少の変動でも大きく影響するが、それでもかなりの人気アップといえる。
 1位の奈良県立大は、なんと志願者が158%も増えている。夜間から昼間課程に移行し、入試日程を従来の中期日程から「前期・中期」に分けたことが志願者大幅増に結びついた。この他、10大学のうち5大学では、前年に志願者が大幅に減った反動が考えられる。ここにも「与し易い」と思われる大学に受験生が集中する「慎重出願」の特徴が見て取れる。

表2 志願者の多い大学 TOP10
  大学名 19年志願者数 志願者指数 増減 主な変更点とTOPICS
1 東京大
15,184
102
  20年から、後期は理III以外の全科類一括募集になり、募集人員減(324→100)
2 神戸大
12,613
95
前年の志願者11%増の反動
3 千葉大
10,164
91
教育で後期を廃止(AO・推薦を導入)
4 北海道大
10,135
96
  東北大の前期募集人員増(1707人→1804人)が影響か
5 大阪大
9,372
99
  後期は前年比10%増。後期ほぼ廃止の京都大からの併願増加か
6 大阪府立大
9,144
94
  工で中期を削減(421人→413人)、AOの募集枠を拡大
7 九州大
8,779
108
  前年の志願者7%減の反動。薬で後期を廃止
8 首都大学東京
8,452
95
   
9 横浜国立大
7,937
99
  工2部を廃止
10 東北大
7,806
90
医(医)・歯・工・農の理系学部で後期を廃止
参考 京都大
7,548
62
医(保健)を除く全学部・学科で後期を廃止
(注)「増減」欄の記号は、↑=5%以上の増加、↓=5%以上の減少、▼=10%以上の減少を示す。

表3 志願者の増加率が高い大学 TOP10
  大学名 19年志願者数 志願者指数 主な変更点とTOPICS
1 奈良県立大
1,693
258
夜間課程から昼間課程に移行し、日程分割・募集人員増(中期60→前期45・中期65)
2 前橋工科大
1,406
205
学科増設(3→6学科)、夜間主コースを縮小
3 長野県看護大
279
202
前年の志願者35%減の反動
4 愛媛県立医療技術大
381
197
看護学科で募集枠変更(前30→35、後10→5)。前年の志願者57%減の反動
5 三重県立看護大
472
187
前年の志願者43%減の反動
6 石川県立看護大
314
171
 
7 山口県立大
1,318
157
学部を統合(4→3学部)
7 帯広畜産大
886
157
前年の志願者28%減の反動
9 滋賀医科大
541
153
京都府立医科大・奈良県立医科大などから志望変更か
10 上越教育大
652
148
前年の志願者42%減の反動
参考 岐阜大
7,490
140
医で定年配分を後期重視に(前55→30、後10→35)し、後期の志願者が約12倍に急増


志願倍率は「志願者数÷募集人員」。実質倍率は「受験者数÷合格者数」

今度は、入試日程ごとに、特に志願倍率が高い(低い)大学・学部を各20学部紹介する(表4~6を参照。同倍率が多数の場合は20学部以上掲載。医学部医学科や看護学科は1学部として集計)。
 その前に、志願倍率と実質倍率(競争率)の関係を述べておこう。志願倍率とは「志願者数÷募集人員」をいい、新聞などでよく目にする「見かけの倍率」だ。一方、実質倍率とは「受験者数÷合格者数」で割り出した実際の倍率で、「競争率」ともいう。
 志願者から、入試当日の欠席者を除いたのが、実際の受験者数となる。また、合格者数は前・後期の場合は募集人員に近いが、公立大中期では募集人員の2~3倍を出す場合もある。
 前期では、欠席者は志願者の5~7%程度。しかし、後期では前期の入学手続者が欠席することもあり、志願者のうち50%程度が欠席し、合格者数はほぼ募集人員となるため、志願倍率が10倍でも実質倍率は5倍程度に下がる。公立大中期では、志願者の3分の1程度が欠席し、合格者数は募集人員の2~3倍を出すので、志願倍率が15倍前後でも、実質倍率は5倍程度に下がる。受験生は「倍率が高すぎて、絶対ムリ!」などと思うことなく、冷静に判断する必要がある。


高倍率は医、低倍率は工・農に目立つ。セ試2~3科目の学部は高倍率に

まず、表4・5の「高倍率の学部」から見ていこう。岐阜大‐医(医)が、前・後期とも倍率が最も高いのをはじめ、地方の医学部医学科が連なり、難関ぶりを物語る。また、セ試で課す科目数が少ない場合、例えば釧路公立大-経済、島根県立大‐総合政策、奈良県立大-地域創造(各3教科3科目)や福井県立大‐看護福祉(2教科2科目)は高倍率になりやすい。
 後期では、募集人員が少ないこともあり、前期以上に「超高倍率」になるが、欠席率の高さ(ほぼ50%が欠席)を割り引いて考える必要がある。その中で、愛媛県立医療技術大‐保健科学(前年の志願者77%減の反動)の倍率アップが目立つ。
 ただし、表6のように、志願倍率が1倍台のケースもある。医療・看護、工、農といった理系学部が多いが、信州大‐経済や広島大‐教育など意外な顔ぶれも。山形大‐農(前)、富山大‐医(看護)(前)の倍率ダウンは、前年の志願者大幅増の反動とみられる(18年=山形大‐農37%増、富山大‐医〈看護〉112%増)。

表4 前期日程で高倍率の学部
  大学学部 日程
19年志願者
志願倍率
前年倍率
1 岐阜大-医(医)
583
19.4
16.3
2 群馬大-工(夜)
53
17.7
3.7
3 熊本大-医(医)
1,257
16.8
11.1
4 鳥取大-医(医)
450
11.3
9.3
5 旭川医科大-医(医)
213
10.7
17.6
6 大分大-医(医)
416
10.4
11.1
7 釧路公立大-経済
724
10.3
9.5
8 奈良県立大-地域創造
448
10.0
新規
9 島根大-医(医)
533
9.7
10.5
10 秋田大-医(保健)
188
9.4
2.6
11 富山大-経済(夜)
135
9.0
3.5
12 群馬大-医(医)
348
8.7
10.5
12 山梨大-医(医)
87
8.7
11.4
14 愛知県立芸術大-美術
738
8.6
9.3
14 島根県立大-総合政策
686
8.6
5.4
16 千葉大-薬
493
8.2
9.0
17 長崎大-医(医)
486
8.1
6.6
18 福井県立大-看護福祉
255
8.0
7.3
19 浜松医科大-医(医)
475
7.9
7.2
19 北九州市立大-経済(夜)
79
7.9
7.5
※表5・6の筑波大は全学規模で改組したため、前年度と比較しない。


表5 後期日程・公立大中期で高倍率の学部
  大学学部 日程
19年志願者
志願倍率
前年倍率
1 岐阜大-医(医)
2,760
78.9
22.4
2 山口県立大-国際文化
536
48.7
11.8
3 群馬大-工(夜)
155
38.8
10.9
4 愛媛県立医療技術大-保健科学
173
34.6
6.0
5 京都府立大-文
133
33.3
28.8
6 高知女子大-社会福祉
97
32.3
52.7
7 香川県立保健医療大-保健医療
159
31.8
15.8
8 尾道大-芸術文化
304
30.4
29.0
9 大阪市立大-法1部
450
30.0
35.7
10 奈良教育大-教育
1,182
28.8
19.7
11 尾道大-経済情報
775
25.8
27.3
12 筑波大-社会学類
248
24.8
改組
12 神戸大-医(医)
372
24.8
29.1
14 九州歯科大-歯
247
24.7
22.4
15 大阪府立大-理
501
23.9
22.5
16 千葉大-薬
237
23.7
16.7
17 山梨県立大-看護
116
23.2
30.0
18 筑波大-人文学類
386
22.7
改組
19 大阪府立大-人間社会
448
22.4
22.4
20 東京工業大-第5類
657
21.9
15.4
参考 岡山県立大-情報工
2,088
21.1
12.9


表6 前期日程で低倍率の学部
  大学学部 日程
19年志願者
志願倍率
前年倍率
1 筑波技術大-保健科学
10
0.7
0.9
2 富山大-医(看護)
51
1.3
4.1
2 名古屋市立大-看護
89
1.3
2.0
4 筑波大-数学類
42
1.4
改組
4 京都工芸繊維大-工芸科学(夜)
21
1.4
9.5
6 筑波技術大-産業技術
39
1.5
2.7
7 山形大-農
151
1.6
3.0
7 九州工業大-情報工
344
1.6
1.9
9 新潟大-農
173
1.7
2.2
9 佐賀大-医(看護)
54
1.7
3.0
9 宮崎大-医(看護)
78
1.7
2.1
9 静岡県立大-経営情報
103
1.7
3.7
13 茨城大-農
117
1.8
2.9
13 新潟大-工
565
1.8
1.8
13 金沢大-医(保健)
262
1.8
2.2
13 信州大-経済
231
1.8
2.3
13 信州大-農
171
1.8
2.1
13 大阪大-医(保健)
238
1.8
1.8
13 広島大-教育
595
1.8
2.2
13 長崎大-工
503
1.8
1.5
13 愛知県立大-情報科学
92
1.8
2.9
13 京都府立医科大-医(看護)
73
1.8
1.7


前期の第1段階選抜で約3千人が不合格。東京大の合格者平均は84.3%~89.9%

 最後に、前期日程の2段階選抜実施状況を紹介しよう。実施学部は21大学35学部→21大学33学部とほぼ前年並みながら、第1段階選抜の不合格者は18年3,652人→19年3,370人と減少した。
 不合格者の多い大学は、東京大(1,497人)、一橋大(580人)、京都大(171人)、東京医科歯科大(159人)、長崎大(141人)、横浜市立大(136人)など、難関校や医学系、医療・看護系に多い。なお、東京大からは、前期・科類ごとの第1段階選抜合格者の最高・最低・平均点が発表されている。平均点を得点率に直すと、84.3%(理II)~89.9%(理III)の範囲であった。


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<推薦入試・AO入試の志願・合格状況>
推薦入試・AO入試ともに募集枠拡大の影響で志願者増、
倍率はほぼ前年並みと安定。

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一般入試に先立って行われた「セ試を課さない推薦」とAO入試。『螢雪時代』の集計では、セ試を課さない推薦は「志願者1%増、合格者4%増」、AO入試は「志願者18%増、合格者15%増」となり、倍率はほぼ18年並みと安定していた。


推薦は経済・理工が志願者増。教員養成系が人気ダウン

19年国公立大 セ試免除推薦入試結果 旺文社『螢雪時代』では、国公立大のセ試を課さない推薦について、19年入試結果の調査を行った。昨年12月末現在の集計データ(102校:志願者数=約2万5千人)では、志願者数は前年度より1%増加した。
 推薦入試は国公立大の91%(143大学)で実施。一般入試を「前期集中化」する一方、推薦枠を拡大する大学・学部が続出し、国公立全体の推薦入試の募集枠は16,127人→16,694人(18年→19年。以下同じ)と4%増えた。さらに、早めに合格を決めたい受験生心理も、根強い推薦人気に結びついたようだ。
 国立大は4%増、公立大は2%減と対照的。学部系統別にみると、経済・理工・農で志願者増の学部・学科が目立ったが、教員養成系はやや人気ダウンした。
 合格者数は国公立大全体で4%増えたため、倍率(ここでは志願者数÷合格者数)は18年・19年ともに2.5倍と変動なく、安定した入試状況だった。


AOは志願者18%増、合格者15%増。難関校や人気分野では高倍率の激戦

AO入試とは、大学が求める学生像をもとに、学力面に偏らず、幅広い試験内容(書類審査・小論文・面接・自己PRなど)で、受験生の個性や適性、意欲などを、時間をかけて丁寧に評価する入試だ。
 AO入試は国公立大の34%(53大学)で実施。19年は千葉大・東京工業大・大分大など8大学で導入し、AOの募集枠も2,280人→2,520人と、18年に比べ11%増えた。そのうち、セ試を課さないAO入試の志願者数は、昨年12月末現在の集計(38大学:志願者数=約5千人)では、前年度より18%も増加した。一方、合格者数も15%増えたため、倍率は3.6倍→3.7倍とほぼ変わらず、全体的に安定した入試だったが、難関校や人気のある分野では、北海道大‐経済(4.7倍)、高知大‐医〈医〉(9.2倍)、九州大‐法(5.1倍)・薬(6.4倍)など、高倍率の激戦となるケースもみられた。

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<来年の国公立大入試を大展望!>
20年入試も「前期集中化」が進む。推薦・AO入試の募集枠はさらに拡大。
大学の統合や新増設にも要注目!

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ここまで、19年入試の志願状況について、どんな要素が入試に影響したかを見てきた。来年の20年入試では、さらなる「前期集中化」や推薦・AO入試の拡大、大学同士の統合など、国公立大の入試環境は大きく変化する。


名古屋大で後期日程を全廃。東京大では後期を大幅縮小

ここからは、20年国公立大入試について見ていこう。志願動向に影響を与えそうな要素の中から、注目すべきポイントを紹介する。
(1)「前期集中」で後期が激戦化
 20年入試でも、後期日程の廃止や募集枠縮小を行う大学・学部が、おもに難関校で続出している。
 東京大では後期の募集枠を約3分の1(324人→100人)に削減、共通問題による全科類(理Ⅲを除く)の一括募集(入学手続時に進学する科類を登録)を行う。名古屋大は文・理・医・農で後期を廃止し、文で推薦入試を導入、全学で後期を取りやめる。東北大は法・教育・薬・医(保健)で後期を廃止し、教育・薬・医(保健)でAO入試を導入。九州大‐芸術工も後期を廃止し、AO入試の実施学科を2→5に増やす。
 こうした日程変更により、全体で600人近くが前期や推薦・AOに移行する。一般入試の受験機会はさらに「1回化」するが、前期は募集枠拡大に加え、同レベルの大学同士で志願者が分散するため、志願倍率は低下し、多少「広き門」になるのは確かだ。
 一方、従来どおり後期を実施する大学・学部には、併願先を求めて志願者が集中。特に一橋大・東京工業大・大阪大などの後期は、高倍率の激戦となろう。また、筑波大‐医学群で後期を復活、北海道大‐獣医では後期枠を拡大。志願者急増が予想される。
(2)推薦・AO入試が増える
 「前期集中化」に伴い推薦・AO入試の導入や、募集枠拡大を行う大学・学部が増えている。地方における医師不足の解消を狙って、医学部で「地域枠」の新設や、募集枠拡大を図るケースも増えている。
 さらに国立大学協会では、20年入試から推薦に関する取り決めを見直し、推薦入学を「募集単位ごとに定員の3割を超えないことを目安」から「推薦とAO入試を合わせて5割を超えない範囲」に変更。また、公立大の推薦入学は定員の5割を超えないことが目安で、AO入試は別枠とされる。この方針転換で、推薦・AOの募集枠拡大の動きは加速しよう。


九州大-医など理科3科目に大阪大と大阪外国語大が統合

(3)入試科目の増減
 入学者の「学力低下」を憂慮し、国公立大ではセ試で5(6)教科7科目を課す大学・学部が、ここ数年で急増。「文系で地歴・公民の2教科必須、理系で理科2科目」はいまや多数派だ。特に医学部では科目増の傾向が強く、20年入試では旭川医科大・九州大・奈良県立医科大の医学部医学科で、セ試の理科を2→3科目に増やす。また、大阪大‐外国語(現:大阪外国語大)のセ試の科目増(前期5教科5科目・後期3教科3科目が、いずれも5〈または6〉教科7科目に)も注目される。ただし、地方の総合大学や公立大では、科目を減らすケースも見られる。
(4)大学統合・新設・改組など
 まず注目されるのが大学同士の統合(合併)だ。大阪大と大阪外国語大が統合されて「新:大阪大」が発足する。県立新潟女子短大を母体に「新潟県立大」が新設予定。地元に「世界遺産」がある和歌山大・琉球大で、観光系学部の新設を予定している。
 金沢大の改組(大学や学部自体の機構が変わること)も要注目だ。従来の学部・学科を、「学域・学類」という、学生にとってより柔軟な進路選択が可能になる新しいシステムに改変する。

 以上、紹介した事例を含め、2007年2月下旬までに発表された「20年国公立大入試のおもな変更点」の一覧を掲載したので、参考にしていただきたい。ただし、各大学から6~7月に発表される「選抜要項」(一般入試や推薦・AO入試の概略を紹介した冊子)、10~12月に発表される「募集要項(出願書類を備えた正式な入試要項)」、さらに雑誌『螢雪時代』やその付録、『全国大学受験年鑑』などで、入念に確認することも必須。


国公立大合格のためには「セ試7科目」に耐える基礎学力を!

大学受験はある意味で「情報戦」。入試結果のデータや入試科目・募集枠など、正確な情報をすばやく手に入れ、きちんと理解すれば、より効果的な戦略が可能になる。ただし、大切なのはあまり情報に振り回されないこと。本来の夢や志を忘れ、妥協して受験した結果、入学後に不本意な学生生活を送ることになりかねない。
 少なくとも第1志望校は「自分が将来やりたいこと」を基準に決めるようにしたい。それには「セ試=5(6)教科7科目、2次=2~3教科」に耐えられる基礎学力をしっかり身に付けること。これが、入試を勝ち抜く“賢い受験生”の、遠くて近い「王道」だ。

(文責/小林)


●20年国公立大入試のおもな変更点

2007年2月下旬までに判明した変更点のうち、一部を掲載した。以下の一覧で、(前)=前期日程、(後)=後期日程、セ試=センター試験の略。「入試科目の変更」については、前期日程中心で、教員養成系学部の専攻・専修単位の細かい変更は割愛した。

(1)大学・学部の新設や統合・改組
●大学の統合
大阪大 大阪大と大阪外国語大が統合(大阪外国語大は「大阪大-外国語」に)
長崎県立大 長崎県立大と県立長崎シーボルト大が統合
●大学・学部・学科の新設予定
新潟県立大 県立新潟女子短大を改組して四年制大学(共学)を新設予定。国際政策・人間生活の2学部で構成。
和歌山大 観光学部を新設予定(経済<観光>を改組)
琉球大 観光経営学部(仮称)を新設予定(法文<観光科学・産業経営>を改組)
大阪大 法学部に「国際公共政策学科」を増設
●学部改組・統合
金沢大 従来の学部・学科を「学域・学類」に改組。8学部(文・法・経済・教育・理・工・医・薬)を3学域(人間社会・理工・医薬保健)に統合
鳴門教育大 学校教育学部で小学校・中学校の両教育専修を「小学校・中学校教育専修」に統合
京都府立大 社会福祉学部を改組し「公共政策学部」を新設。人間環境・農の2学部を統合し、「生命環境学部」を新設

(2)一般選抜のおもな日程変更
●「後期日程廃止」の大学・学部等
[国立大]
東北大 教育、法、医(保健)、薬
山形大 工B(情報科学)
東京大 理Ⅲ
新潟大 教育人間科学(教科教育=音楽・美術、芸術環境創造=音楽表現・書表現)、歯(口腔生命福祉)
静岡大 教育(学校教育=英語、生涯教育=生涯学習)
名古屋大 文、理、医、農(→後期全廃)
神戸大 医(医)
鳴門教育大 学校教育(学校教育=障害児教育)
愛媛大 教育(芸術文化=音楽文化、総合人間形成=国際理解教育・情報教育)、医(看護)
高知大 医(医)
福岡教育大 教育(中等教育=社会、実践学校教育<「後期のみ」から移行>)
九州大 芸術工
長崎大 教育(学校教育=中学理科)
[公立大]
首都大学東京 都市教養(都市教養=法学)、健康福祉(理学療法、作業療法)
京都府立医科大 医(医)
大阪市立大 医(看護)
●「後期日程復活」の大学・学部等
筑波大 医学群
熊本大 薬(創薬・生命薬科学)
京都府立大 文(日本・中国文、欧米言語文化)、生命環境(環境デザイン)<20年改組予定。学部・学科名は予定>
●「後期日程縮小」の大学
東京大 後期を科類別募集(文I~III、理I~III)から全学一括募集(ただし理IIIは実施しない)に移行し、募集枠を縮小(324人→100人)。合格者は入学手続時に進学科類を登録。
●「後期日程復拡大」の大学・学部
北海道大 獣医=前期28人→20人、後期12人→20人
奈良県立医科大 医(医)=前期75人→65人、後期20人→30人。後期の募集人員のうち、「地域枠(10人)」を新設
尾道大 芸術文化(美術)=前期30人→25人、後期5人→10人

(3)一般選抜のおもな科目変更
[国立大]
旭川医科大 <セ試>医(医)(前)(後)=7→8科目(理科2→3科目)。<2次>医(医)(前)=総合問題→理科。医(看護)(前)=面接追加。
岩手大 <2次>工(前)=理科2→1科目。人文社会科学(前)=選択の英語からリスニングを除外。
山形大 <2次>人文(法経政策)(前)=小論文→「数学・外国語から1」。理(数理科学)(前)=面接→数学。
福島大 <2次>理工学群(前)=「数学・理科から1」→「数学・理科必須」。理工学群(後)=小論文→数学。
茨城大 <セ試>教育(前)=7→6または5科目。
筑波大 <2次>人間学群(教育学類)(前)=「地歴・数学から1」→「国語・地歴・公民・数学から1」。
埼玉大 <2次>工(前)=小論文→数学など。
東京大 <セ試>文I~III(後)、理I・II(後)=4→6科目。<2次>文I~III(後)、理I・II(後)=「総合科目I~III」に統一。
東京医科歯科大 <セ試>医(前)、歯(前)=6→7科目。医(保健衛生‐看護)(後)、歯(口腔保健)(後)=6→7科目。
お茶の水女子大 <2次>理(数学)(後)=数学を追加。
東京工業大 <セ試>第7類(後)=7→5科目(国語、地歴・公民を除外)。<2次>第6類(後)=小論文→コース別課題。第7類(後)=小論文(自然科学関連→「生物系・科学一般の2題から1」)
新潟大 <セ試>歯(口腔生命福祉)(前)=7→6科目。<2次>教育人間科学(一部課程・専修を除く)(後)=小論文または面接除外。
富山大 <セ試>理(数学)(後)=5→3科目。<2次>理(数学)(後)=数学を追加。
信州大 <セ試>農(食料生産科学、応用生命科学)(前)=7→6科目。国語から古典を除外。<2次>農(食料生産科学、応用生命科学)(後)=総合問題→理科。
名古屋大 <2次>文(前)=「地歴・数学から1」→「地歴・数学必須」。理(前)=国語(現代文)を追加。医(医)(前)=国語を追加。農(前)=理科1→2科目。
豊橋技術科学大 <2次>工(前)=理科を除外。
大阪大 <セ試>外国語(前)=5→7科目、(後)3→7科目。<2次>外国語(前)=小論文→「国語、地歴または数学」。外国語(後)=面接を除外。
奈良女子大 <2次>理(数学、物理科学、情報科学)(前)=理科1→2科目。
広島大 <セ試>教育(第四類‐人間生活系)(前)(後)=5→7科目。
香川大 <2次>経済<昼>(前)=「数学・外国語から1」→外国語必須に。
愛媛大 <セ試>医(看護)(前)=7→4科目。<2次>医(看護)(前)=小論文を追加。工(後)=面接→数学。
高知大 <セ試>人文(国際コミュニケーション)=(前)6→3科目。 <2次>医(医)(前)=「数学・外国語」→問題解決能力試験。
福岡教育大 <2次>教育(初等教育)(前)=2教科→1教科または小論文など。
九州大 <セ試>医(医)(前)(後)=7→8科目(理2→3科目)。<2次>医(医)(前)=理科が「物理・化学・生物から2→物理・化学必須」に。芸術工(音響設計以外)(前)=「理科1科目、実技」→理科2科目。
長崎大 <セ試>環境科学(前)=7→6科目。環境科学(後)=7→5または4科目。<2次>教育(学校教育‐中学社会)(前)=「地歴・公民から1」→小論文、面接。
熊本大 <2次>工(社会環境工)(前)=外国語除外。医(保健‐放射線技術科学)(前)=理科「物理必須→物理・化学・生物から1」。
宮崎大 <2次>教育文化(社会システム)(前)=小論文→「国語・数学・外国語から1」。工(物質環境化学)(前)=数学→理科。農(地域農業システム)(前)=選択科目から地学を除外。医(医)(後)=外国語を追加。工(材料物理工、土木環境工、機械システム工)(後)=面接→理科。農(食料生産科学、地域農業システム)(後)=面接→理科。
鹿児島大 <セ試>歯(後)=4→7科目。<2次>歯(前)=数学の出題範囲に数III・Cを追加。
琉球大 <セ試>法文<昼>(国際言語文化‐日東系)(前)7→6科目。<2次>法文<昼>(国際言語文化‐英米系)(前)=面接を除外。
[公立大]
青森県立保健大 <セ試>健康科学(看護)(前)=4→6科目。健康科学(理学療法)(前)=5→6科目。
首都大学東京 <セ試>都市環境(都市環境‐建築都市)(前)(後)=6→5科目。健康福祉(前)=7→6科目。<2次>都市環境(都市環境-建築都市)(前)=小論文を除外。
京都府立医科大 <セ試>医(看護)(前)(後)=5→6科目。<2次>医(看護)(前)=小論文を除外。
大阪府立大 <2次>看護(前)=外国語を追加。
奈良県立医科大 <セ試>医(医)(前)(後)=7→8科目(理科2→3科目)。
島根県立大 <セ試>総合政策(後)=1→2科目。
北九州市立大 <セ試>文(比較文化)(前)(後)=選択教科・科目を拡大(教科=数学・理科、科目=世A・日A・地理A・倫・政経)
●その他の変更点
弘前大 医(医)(前)=2段階選抜を廃止
岩手大 人文社会科学(前)(後)、農(前)(後)、工(前)=札幌会場を新設
富山大 工(前)=名古屋会場を新設

(4)推薦・AO入試のおもな変更点
●推薦入試
新潟大 <セ試>医(医)45=7→8科目(理科2→3科目)。<2次>医(医)4=総合問題→理科。医(看護)4=面接追加。
名古屋大 <2次>工4=理科2→1科目。人文社会科学4=選択の英語からリスニングを除外。
大阪大 <2次>人文(法経政策)4=小論文→「数学・外国語から1」。理(数理科学)4=面接→数学。
鳴門教育大 <2次>理工学群4=「数学・理科から1」→「数学・理科必須」。理工学群5=小論文→数学。
高知大 <セ試>教育4=7→6または5科目。
大阪市立大 <2次>人間学群(教育学類)4=「地歴・数学から1」→「国語・地歴・公民・数学から1」。
大分県立看護科学大 <2次>工4=小論文→数学など。
●AO入試
岩手大 <セ試>健康科学(看護)4=4→6科目。健康科学(理学療法)4=5→6科目。
東北大 教育・医(保健)・薬で新規実施(後期日程を廃止)
山形大 工で新規実施(県内枠のみ6人)
金沢大 改組後の「理工学域」で新規実施
三重大 工で実施学科を増やす(1→5学科)
神戸大 医(医)で募集枠を拡大(15人→25人)
愛媛大 農で新規実施(定員170人中10人)
九州大 芸術工で実施学科を増やす(2→5学科)
琉球大 法文・工で新規実施(法文6人・工2人)

この記事は「螢雪時代(2007年4月号)」より転載いたしました。

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