入試動向分析

2019年の国公立大入試はこう変わる! 【2018年10月】
国立大理系で学科の統合や「大括り募集」、公立大で新増設が目立つ!

国公立大の入試概要をまとめた『選抜要項』がすべて出そろった。学科統合と大括り募集、面接重視など、大きく変貌しつつある国公立大の入試で、志望動向や難易変動に影響しそうな変更点を紹介する。

この記事は『螢雪時代・2018年10月号』の特集より転載(一部、webでの掲載にあたり、加筆・訂正を施した)

福島大・東京外国語大などで学部等を増設。横浜市立大で全学規模の学部改組を予定!

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国公立大志望動向に影響しそうな2019年入試の変更点を掲載した。東京外国語大などの学部増設、横浜市立大の大規模改組、国立大理系学部の学科の統合、やはり国立大の推薦・AO枠拡大と一般枠縮小(特に後期)などが注目される。一般入試では、2次で面接重視の変更が相次ぎ、公立大における中期日程の導入も目立つ。


2次は面接重視の傾向
公立大で中期日程が増加

国公立大の2019年(以下、19年)入試「選抜要項」で、各大学の募集人員、入試科目・配点が正式に発表された。18年より少ないが、それでも学部改組、募集人員や入試科目の増減などがけっこうある。そうした変更点を、一般入試を中心に紹介する。なお、「螢雪時代10月号」では、特に国立大で加速するインターネット出願の導入状況についても掲載した。
 10月のセンター試験(以下、セ試)の出願時には、理科の受験パターンを事前申請しなければならない。そのため、併願校も含め、なるべく早めに志望校を決める必要がある。「螢雪時代10月号」付録『2019年 全国/国公立大学 入試科目・配点一覧』とあわせ、志望校決定の参考にしてほしい。

(1)新増設・改組など
 国立大では、2大学で学部等増設(福島大‐農学群、東京外国語大‐国際日本)を予定。また、室蘭工業大‐理工、宇都宮大‐工、千葉大‐教育、三重大‐工、愛媛大‐理・工、佐賀大‐工・農など、主に理系学部で、複数学科を1学科、あるいはより少数に統合・再編する動きが目立つ。この他、大阪大‐薬で研究者養成の4年制学科(薬科学)を廃止し、薬剤師養成の6年制学科(薬)に一本化したのも注目される。
 一方、公立大では横浜市立大の全学的な改組が目立つ。文理融合の国際総合科学部を3学部(国際教養・国際商・理)に分割する。この他、兵庫県立大の学部改組(経済・経営→国際商経・社会情報科学)、富山県立大の看護学部増設、京都府立大‐文(和食文化)、大阪市立大‐文(文化構想)、新見公立大‐健康科学(健康保育、地域福祉)の学科増設が予定される。

(2)募集人員・日程変更
 東北大‐文・法・理でAO入試の募集枠を拡大し、前期の募集人員を削減するのをはじめ、室蘭工業大‐理工[昼]、秋田大‐国際資源・理工、大阪大‐経済・工、九州工業大‐工・情報工など、募集人員を一般入試から推薦・AO入試へ移行するケースが目立つ。
 この他、宇都宮大‐教育、香川大‐農、熊本大‐教育、名古屋市立大‐看護などで後期を募集停止。また、帯広畜産大、宇都宮大‐工、愛媛大‐理などで募集人員を「後期→前期」に移行する。一方、東京農工大‐工では募集人員を「前期削減、後期増加」する。
 一方、4月開設の公立小松大、4月から「私立→公立」に移行した公立諏訪東京理科大(いずれも18年は別日程実施)が「前期・中期」で新規実施。また、改組予定の兵庫県立大‐社会情報科学も「前期・中期」で実施するなど、18年に続き、公立大で中期日程の導入が相次ぐ。

(3)募集単位の変更
 東京工業大が「類別入試(7つの「類」で募集し、入学後、2年次以降に各類で指定された、他大学の学部に近い「学院」に進む)」から「学院別入試」に移行する。一方、学科を統合した宇都宮大‐工、愛媛大‐理・工、佐賀大‐工・農で、コース別に分けず大括りで募集し、入学後に所属コースを決める方式を導入する。

(4)2段階選抜
 新潟大‐医(医)、名古屋市立大‐医、兵庫県立大‐国際商経の前期や、長崎大‐薬(薬)、横浜市立大‐データサイエンスの後期、兵庫県立大‐社会情報科学の中期で2段階選抜を新規実施。また、東北大‐教育・工・歯、筑波大‐医学類、東京大‐理科3類、広島大‐医(医)の前期や、千葉大‐法政経の前・後期で予告倍率を引き締める。
 一方、長岡造形大・公立小松大が全学で、名古屋市立大でも薬の中期で2段階選抜を廃止。また、大阪大‐外国語の前期、神戸大‐法の後期で予告倍率を緩和する。

(5)一般入試科目
 19年度は2年後に「入試改革」を控える。セ試の代わりに記述式問題を含む「大学入学共通テスト」が導入され、主体性の評価、英語4技能の評価など、その他の入試のあり方も大きく変わる。各大学では、これに対応した21年度の入試方法の決定に注力せざるを得ない状況だ。 そのため19年入試では、前年よりも一般入試の変更点が少ない中、2次で面接重視の変更が目立つ。宇都宮大‐教育、上越教育大の前期で面接を追加。兵庫教育大の前期で実技、和歌山大‐経済・観光の後期で小論文を、それぞれ面接に変更する。愛媛大‐理の前期で調査書点数化を追加、佐賀大‐理工・農の前・後期で提出書類に「特色加点申請書」を追加するのとあわせ、21年「入試改革」を意識した変更といえる。
 この他、新潟大‐医(医)、浜松医科大‐医(医)の前期で配点比率を「セ試重視→2次重視」に逆転。広島大が全学の前・後期のセ試で、兵庫県立大‐国際商経が前・後期の2次で、英語外部検定を新規利用する。

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エリア別/国公立大学・2019年入試情報

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【変更点の見方】
以下の文中、学部・学科名は略称とし「学部(学科)」と記載。新増設・改組・定員増減は予定で、名称は仮称。前期日程=【前】、後期日程=【後】、公立大中期日程=【中】、昼間主コース=[昼]、夜間主コース=[夜]、センター試験=セ試、個別学力検査等=2次、セ試を課さない推薦=セ試免除推薦、セ試を課す推薦=セ試課す推薦、AO入試=AO、と略記。変更点は「18年→19年」で表記。紙面の都合上、学科・専攻単位の小規模な変更、募集人員の小幅な変更や、推薦・AOに関する変更などは、原則として割愛。一般入試の科目等の変更については、セ試・2次とも、原則として科目数の変更に限って掲載した。なお、セ試の科目数は、理科が基礎(2科目)・発展いずれも選択可の場合など、例えば「6(7)科目」と表示した。


《北海道・東北》
東北大でAOの募集枠拡大、一般入試の募集人員を削減

●小樽商科大
 商[昼・夜]【前】で仙台に学外試験場を新設し、青森会場を廃止する。
●帯広畜産大
 ①畜産で募集人員を、【前】140人→160人に増加、【後】46人→35人、推薦64人→55人に削減。/②畜産【前】の2次で、総合問題(数学・物理・化学・生物・英語から各2題出題、5題選択)に「理科から最低2題、英語から最低1題」の条件を追加。/③畜産【後】の2次を「課さない→小論文・面接400点」に変更し、セ試を1,000点→600点に削減。
●北海道大
 理(物理)【後】を5人→10人に募集人員増(AOを廃止)。
●北海道教育大
 教員養成課程‐釧路校を「3→1専攻」に統合。
●室蘭工業大
 ①工を「理工学部」に改組し、昼間コースを「4学科12コース→2学科7コース」、夜間主コースを「2学科→1学科2コース」に再編・統合。/②理工[昼]【前】で304人→229人、同【後】で120人→110人に募集人員を削減(セ試免除推薦A41人→120人)。また、理工[夜]【後】も12人→10人に削減。/③理工[昼・夜]【前】で東京に学外試験場を増設。
●東北大
 ①次の学部でAOの募集枠を拡大し、一般入試の募集人員を削減。文【前】190人→170人(AO20人→40人)、法【前】138人→118人(AO22人→42人)、理【前】222人→199人(AO44人→67人)。/②教育【前】で、2段階選抜の予告倍率を「募集人員(以下、略)の約5倍→約4倍」に引き締める。また、工【前】でも「約4倍→3.5倍」、歯【前】も「約4.5倍→約4倍」に、2段階選抜の予告倍率を引き締める。
●秋田大
 ①国際資源の募集人員を、【前】77人→68人、【後】25人→18人に削減(AOを新規実施)。/②理工の募集人員を、【前】229人→206人、【後】71人→59人に削減(専門・総合学科対象AOを新規実施)。/③理工【前】【後】で「コース別募集(8コース)→学科別募集(4学科)」に移行する。/④理工(生命科学)【前】で配点比率により、a(セ試重視)・b(2次重視)の2方式に分割(aは従来型)。
●山形大
 ①地域教育文化【前】で募集人員を100人→93人に削減。/②人文社会科学【後】で募集人員を30人→22人に削減(セ試課す推薦を導入)。/③人文社会科学(人間文化)【前】の2次で「小論文→国語」に変更。/④理【前】で「分野別募集(5分野)→学部一括募集」に移行する。
●福島大
 ①農学群食農学類(以下、学類を略)を開設。募集人員は「【前】60人、【後】20人、AO20人」で、一般入試は「前期=セ試:5教科7(8)科目、2次:2科目/後期=セ試:前期と同じ、2次:1科目と面接」で実施。/②食農の増設に伴い、既設の4学類で定員減(人間発達文化[昼]270人→260人、行政政策[昼]210人→185人、経済経営[昼]225人→220人、共生システム理工180人→160人)。また、人文社会学群の現代教養コース(夜間主社会人教育コース:定員60人)を縮小。人間発達文化[夜]・経済経営[夜]を廃止、行政政策[夜](定員20人)のみ存続し、社会人のみ対象に移行する。/③既設の学類の定員減に伴い、一般入試の募集人員をそれぞれ、次のように削減する。行政政策[昼]=【前】140人→108人・【後】45人→35人、経済経営=【前】120人→115人、共生システム理工=【前】80人→70人・【後】50人→45人、人間発達文化=【後】30人→19人。
●岩手県立大
 ①看護【前】【後】のセ試で、理科が「生物必須→選択」に。/②社会福祉【前】のセ試で、公民(1科目選択)が「必須→選択」に。
●宮城大
 事業構想学群【前】・食産業学群【前】で学外試験場を新設(さいたま市大宮区)。
●秋田公立美術大
 ①美術で募集人員を、【中】35人→30人に削減(推薦25人→30人)。/②美術【前】の2次で、選択に小論文を追加。/③美術【中】で、配点を「セ試500点→600点、2次500点→400点」に変更する。/④美術【中】で、学外試験場を東京に新設し、仙台会場を廃止。



《関東・甲信越》
東京工業大で募集単位を変更、「類別→学院別募集」に移行

●筑波大
 ①知識情報・図書館学類【前】で50人→40人に募集人員減(推薦30人→40人)。/②社会工学類【前】で80人→83人に募集人員増(AOを廃止)。/③医学類【前】で、募集人員を77人→72人に削減、2段階選抜の予告倍率を「約5倍→約2.5倍」に引き締める。
●筑波技術大
 保健科学で、鍼灸学専攻を20人→14人に定員減、情報システム学科を10人→16人に定員増。
●宇都宮大
 ①工を「4学科→1学科(3コース)」に統合し、募集人員を【前】215人→232人に増加、【後】54人→40人に削減。/②教育で後期を募集停止し、【前】105人→117人に募集人員増。/③教育【前】の2次に面接を追加。
●群馬大
 教育(美術)【前】【後】で、2次に面接を追加。
●埼玉大
 教育(中学社会)【前】の2次で「総合問題→小論文」に変更する。
●千葉大
 ①教育を「5課程→1課程(7コース)」に統合・改組。定員減(405人→390人)に伴い、前期を315人→297人に募集人員減。/②工で募集人員を「後期→前期・AO」に移行(【前】459人→466人、【後】141人→124人、AO20人→30人)。/③薬で6年制の薬学科を定員増(40人→50人)。薬【前】を60人→70人に募集人員増(学部一括募集)。/④法政経【後】で75人→70人に募集人員減(AOを導入)。/⑤法政経で、2段階選抜の予告倍率を「【前】4倍→3.5倍、【後】15倍→13倍」に引き締める。/⑥薬(薬科学)【後】で、2次を「総合問題→理科2科目」に変更。
●東京大
 理科3類【前】で2段階選抜の予告倍率を「約4倍→約3.5倍」に引き締める。
●東京海洋大
 海洋生命科学【前】【後】・海洋資源環境【前】【後】の出願資格で、英語検定利用を全面的に必須とし、経過措置(セ試の英語の得点または順位が、学部等の指定基準以上でも出願可)を廃止する。
●東京外国語大
 ①「国際日本学部」を増設(定員75人)。募集人員は「【前】35人、推薦10人」。前期の選抜方法は「セ試=5教科5(6)科目、2次=英語・地歴・英語スピーキング」を課す。/②既設の2学部は定員減(言語文化370人→335人、国際社会375人→335人)と推薦入試枠拡大に伴い、一般入試の募集人員を「言語文化【前】343人→290人(推薦12人→45人)、国際社会【前】251人→254人・【後】109人→56人(推薦を新規実施)」に削減する。
●東京藝術大
 美術(絵画=油画)【前】で、2次に面接を追加。
●東京工業大
 「類別募集→学院別募集」に移行(図1)。ただし、前期は全学一括募集で、希望順に3学院を選択して出願し、入試成績順に所属学院が決定される。後期は、生命理工学院のみ実施する。/②全学の前期で、886人→900人に募集人員増(AO97人→85人)。

東京工業大の学部増設・改組(予定)


●東京農工大
 工を「8→6学科」に再編・統合し、募集人員を【前】326人→284人に削減、【後】160人→183人に増加する(推薦25人→37人、AO10人→17人)。
●上越教育大
 学校教育【前】の2次で、集団面接を追加する。
●新潟大
 ①医(医)【前】で、2次の数学・理科・外国語の配点を、各150点→400点にアップした。セ試・2次の配点比率を「750:450→750:1,200」と変更し、「セ試重視→2次重視」に逆転。/②医(医)【前】で2段階選抜を新規実施(予告倍率=4倍)。
●山梨大
 医(看護)【前】で、35人→30人に募集人員減(推薦20人→25人)。
●信州大
 経法(応用経済)【後】で、20人→15人に募集人員減。
●前橋工科大
 工[夜](総合デザイン工)で、【前】12人→16人・【後】7人→9人に募集人員増。一方、B日程(セ試免除の別日程入試:募集18人)を廃止し、AOを導入。
●埼玉県立大
 保健医療福祉の次の学科・専攻で、セ試の科目数を軽減する。理学療法【前】=5教科7(8)科目→4(5)教科5科目、作業療法【前】=4(5)教科6科目→4(5)教科5科目、検査技術科学【前】=5教科6(7)科目→4(5)教科5科目、理学療法【後】・作業療法【後】=数学2→1科目。一方、検査技術科学【後】は、2(3)教科3科目→4(5)教科5科目に負担増。
●千葉県立保健医療大
 ①健康科学(看護)【前】で募集人員を48人→40人に削減。/②健康科学(理学療法学)【前】のセ試で、理科を「発展2科目→発展1科目または基礎2科目」に軽減する。
●横浜市立大
 ①国際総合科学を3学部(国際教養・国際商・理)に分割・改組(現学部の国際教養学系と国際都市学系、経営科学系、理学系を移行。図2)。一般入試は前期のみ募集で、募集人員は国際教養【前】160人・国際商【前】190人・理【前】70人。/②医(医)【前】の募集人員を85人→80人に削減(地域医療枠推薦を拡大)。/③データサイエンス【後】で2段階選抜を新規実施する(予告倍率=約20倍)。

横浜市立大の学部増設・改組(予定)


●長岡造形大
 造形【前】【中】で、2段階選抜を廃止する。
●公立諏訪東京理科大
 ①工が分離分割方式(前期日程・中期日程)に新規参入(18年入試では、私立大として別日程実施)。募集人員は「【前】160人(A方式132人・B方式28人)、【中】48人」。/②工【前】は「セ試=A方式5教科7科目・B方式3教科4科目、2次=数学・物理」、工【中】は「セ試=3教科4科目、2次=数学」を課す。
●長野大
 ①社会福祉の募集人員を、【前】50人→45人に削減、【中】25人→30人に増加。/②社会福祉・環境ツーリズム・企業情報の中期で、学外試験場を岡山に増設する。
●長野県立大
 ①グローバルマネジメントの募集人員を、【前】70人→80人に増加、【中】60人→45人に削減。/②グローバルマネジメント【中】で、セ試を4教科4(5)科目→3教科3(4)科目に軽減する。


《北陸・東海》
三重大‐工で学科を統合、富山県立大で看護学部を増設

●富山大
 理(生物圏環境科学)【後】で、2次を「課す→課さない」に変更(面接を除外)。
●金沢大
 保健学類(検査技術科学)【前】の2次で、理科の配点を200点→400点にアップ。
●福井大
 教育(初等教育=実技型<美術>)で、前期を新規実施(従来は後期のみ実施)。
●岐阜大
 教育【後】を72人→46人に募集人員減(学校教育=教職基礎で後期を募集停止。推薦14人→42人)。
●浜松医科大
 ①医(看護)【前】を35人→40人に募集人員増(推薦25人→20人)。/②医(医)【前】で、配点比率を「セ試重視→2次重視」に変更(セ試950点→450点、2次750点→700点)。
●愛知教育大
 教育(中等教育科学)【前】の2次で、選択科目の出題範囲に「国語=古文・漢文、数学=数学Ⅲ、英語=英語表現Ⅱ」を追加。
●名古屋大
 ①教育【前】のセ試で「地歴・公民から2、理科基礎から2」→「地歴・公民・理科から3(理科基礎は2科目選択で1とする)」に変更(理科発展が選択可に)。/②医(医)【後】の2段階選抜で、予告倍率(約8倍)を除外し、基準点(セ試900点中720点以上)のみに緩和する。
●三重大
 ①工を「6学科→1学科(5コース)」に統合・改組し、別に「総合工学コース」(入学後、2年次に5コースから所属コースを決定。前期のみ募集)を新設。/②工【後】の全コースで、セ試を5教科7科目に統一する。
●富山県立大
 「看護学部」を増設。募集人員は【前】62人・【後】10人・推薦48人。看護【前】は「セ試=5教科5(6)科目、2次=小論文・面接」、同【後】は「セ試=前期と同じ、2次=面接」で選抜する。
●公立小松大
 生産システム科学・保健医療・国際文化交流が、別日程実施から前期・中期実施に移行。募集人員は「生産システム科学=【前】40人・【中】20人、保健医療=【前】47人・【中】13人、国際文化交流=【前】30人・【中】30人」。また、3学部とも2段階選抜を廃止する(18年は別日程のA日程で実施)。
●静岡県立大
 ①経営情報で、定員増(100人→125人)に伴い、募集人員を【前】60人→75人、【後】10人→15人、推薦30人→35人に増加。/②食品栄養科学(食品生命科学)【前】【後】のセ試で、理科が「物理必須→選択」、生物が選択可に。
●静岡文化芸術大
 ①文化政策で募集人員を変更(【前】134人→141人、【後】24人→20人)。/②デザインで募集人員を変更(【前】66人→75人、【後】12人→10人)。
●愛知県立大
 教育福祉(教育発達)にコース制を導入、小学校教育・保育幼児教育の2コースを設置する。
●愛知県立芸術大
 美術(彫刻)【後】の2次で面接を除外。
●名古屋市立大
 ①看護で後期を募集停止し、【前】40人→45人に募集人員増。/②医【前】で2段階選抜を新規実施(予告ライン=セ試500点満点中375点以上)。/③薬【中】で2段階選抜を廃止する。
●三重県立看護大
 看護【後】で13人→10人に募集人員減(指定校推薦を新規実施)。


《関西》
神戸大の7学部で一般枠縮小、大阪市立大‐文で学科増設

●京都教育大
 ①教育【前】【後】で、セ試の配点を「外国語200点→英語250点」にアップ(英語必須に)。/②教育【前】の次の専攻で、2次を変更(教育学=英語→小論文/幼児教育・発達障害教育・国語=英語→面接/英語=国語を除外/技術=面接を追加、「国語・数学・理科から2選択→1選択」に/音楽=面接を追加)。
●大阪大
 ①薬で薬科学科(4年制)を募集停止し、薬学科(6年制)に一本化。薬(薬)【前】を20人→65人に募集人員増。/②経済【前】で206人→198人に募集人員減(AO14人→22人)。/③医(医)【前】で100人→95人に募集人員減(推薦:若干名→5人)。/④医(保健)【前】で151人→144人に募集人員減(推薦9人→16人)。/⑤工【前】で766人→736人に募集人員減(推薦54人→84人)。/⑥外国語【前】で、2段階選抜の予告倍率を「約2倍→約2.3倍」に緩和。/⑦工【前】の選抜方法を変更。配点A(セ試350点:2次650点)で募集人員の70%、残りを配点B(セ試の素点が配点Aの合格者最低点の70%以上で、2次1,000点)で合否判定する方式をやめ、配点Aによる選抜に統一する。
●神戸大
 ①セ試免除AO「『志』特別入試」の導入に伴い、次の学部(学科)・日程で一般入試の募集人員を削減。文【前】80人→77人、国際人間科学【前】243人→241人・【後】76人→73人、法【前】120人→117人、理【前】115人→113人・【後】38人→35人、医(保健)【前】121人→128人・【後】30人→24人、工【前】452人→445人・【後】113人→108人、農【前】122人→117人。/②海事科学【前】で140人→143人に募集人員増(AO10人→7人)。/③法【後】で、2段階選抜の予告倍率を約7倍→約10倍に緩和する。
●兵庫教育大
 ①学校教育【後】で22人→30人に募集人員増(推薦58人→50人)。/②学校教育【前】【後】の出願書類で、教員志望理由書(600字)を「教員志望理由及び活動報告書(800字)」に変更。/③学校教育【前】の2次で「実技→集団面接」に変更。
●和歌山大
 ①教育(文科系)【前】の2次で、地歴が選択不可に(国語・英語必須に)。また、同(理科系)の2次で「理科→英語」に変更。/②経済【前】の2次で「数学・英語→総合問題」に変更。/③経済【後】・観光【後】の2次で「小論文→面接」に変更。
●京都府立大
 文で「和食文化学科」を増設し、【前】63人→79人・【後】15人→20人に募集人員増。
●大阪市立大
 ①文で「文化構想学科」を増設。/②医(医)【前】で、95人→80人(一般枠80人→75人、地域医療枠10人を廃止)に募集人員減(推薦・AOを導入)。 /③理(地球)【後】のセ試で「理科1→2科目」に負担増、2次で「地学→口頭試問」に変更。
●神戸市看護大
 看護【前】を60人→55人に募集人員減(推薦20人→25人)。
●兵庫県立大
 ①経済・経営を「国際商経・社会情報科学」の2学部に改組(図3)。募集人員は「国際商経=【前】205人・【後】40人、社会情報科学=【前】60人・【中】20人」(社会情報科学で中期を新規実施)。国際商経のうち、グローバルビジネスコースは前期のみ募集。/②看護【前】で55人→59人に募集人員増。/③看護【前】【後】のセ試の理科で、基礎科目を選択から除外する。/④国際商経【前】、社会情報科学【中】で2段階選抜を新規実施(予告倍率=国際商経【前】4倍、社会情報科学【中】15倍)。/⑤国際商経(グローバルビジネス) 【前】、国際商経【後】で、英語外部検定を新規利用。国際商経(グローバルビジネス) 【前】は、出願資格として指定の級・スコア(例:英検2級)が必須で、さらに級・スコアにより、2次の英語の得点として換算する。また、国際商経【後】も出願資格(級・スコアは指定しない)で、さらに級・スコアにより、2次の英語の得点として換算する。

兵庫県立大の学部増設・改組(予定)


《中国・四国》
愛媛大で学部改組、広島大で英語外部検定利用が可能に

●鳥取大
 医(保健=看護)【後】を10人→5人に募集人員減(推薦25人→30人)。
●島根大
 ①総合理工【前】で223人→238人に募集人員増(セ試課すAOを廃止)。/②総合理工【前】の次の学科で、2次を変更。知能情報デザイン=「数学必須、または数学必須・理科1科目」→「数学・理科から1選択」に。機械・電気電子工=理科が「物理・化学から1選択→物理必須」に。建築デザイン=理科の選択から生物・地学を除外。/③同(建築デザイン)【後】のセ試で理科2→1科目に軽減。/④同(知能情報デザイン)【後】の2次で「数学→面接」に変更。
●広島大
 ①医(医)で募集人員を、【前】75人→90人に増加、【後】20人→5人に削減。/②医(医)【前】で、2段階選抜の予告倍率を「8倍→7倍」に引き締める。/③全学の前・後期のセ試で、新たに英語外部検定利用が可能に。指定の級・スコア(例:英検準1級)を取得すれば、英語を満点と見なす。ただし、セ試の英語は受験必須。
●徳島大
 ①医(医)【前】で72人→64人に募集人員減(地域枠AOを新規実施)。/②医(医科栄養)【後】で10人→5人に募集人員減。
●香川大
 農で後期を募集停止する(AOを導入)。
●愛媛大
 ①理を「5学科→1学科(5コース)」に統合・改組(図4)。理【前】を142人→160人に募集人員増、理【後】32人→23人に削減(推薦18人→42人、AO廃止)。/②工を「6学科→1学科(9コース)」に統合・改組(図4)。工【前】を321人→326人に募集人員増、【後】105人→88人に削減(推薦69人→86人)。/③スーパーサイエンス特別コースを廃止。/④理【後】で「学科別募集→学部一括募集」に変更、A(数学)・B(面接)の2タイプで実施。/⑤理【前】の2次で、調査書点数化を合否判定に追加。/⑥工(社会デザイン以外)【前】【後】で、学科別募集から「理型入試」として一括募集(社会デザインコースは「文理型入試」を実施)に変更。/⑦医(医)【後】の2次で「小論文→総合問題」に変更。


愛媛大の学部増設・改組(予定)


●新見公立大
 ①健康科学で2学科(健康保育、地域福祉)を増設する(短大部を募集停止)。/②健康科学(看護)で【前】40人→50人、推薦12人→25人に募集人員増、【後】8人→5人に削減。
●山陽小野田市立山口東京理科大
 薬【中】で学外試験会場を新設(岡山・広島・松山・北九州・福岡・大分)。


《九州》
佐賀大‐工・農で学科を統合、熊本大‐教育で後期募集停止

●九州大
 ①教育に「国際コース」を開設する。/②医(医)【前】のセ試で、理科が「生物必須→選択」に。
●九州工業大
 セ試課すAOの導入に伴い、一般入試の募集人員を「工【前】239人→233人・【後】195人→174人、情報工【後】84人→68人」に削減。
●福岡教育大
 教育(中等教育=音楽)で後期を募集停止。
●佐賀大
 ①理工を「7学科→1学科(12コース)」に統合・改組(図5)。AO導入に伴い、一般入試を「【前】340人→269人、【後】94人→90人」に募集人員減(推薦56人→16人)。/②農を「3学科→1学科(4コース)」に統合・改組(図5)。AO導入に伴い「【前】85人→74人、推薦30人→6人」に募集人員減。一方、農【後】は30人→32人に募集人員増。/③理工【前】【後】、農【前】【後】の提出書類に「特色加点申請書」を追加(提出は任意)。特色加点は、志願者の主体的活動(探究活動、課外活動、資格・検定等の実績など)について加点する制度。

佐賀大の学部増設・改組(予定)


●長崎大
 ①歯【前】の2次で、英語が「選択→必須」になり、学科試験は1→2科目に負担増(他に面接)。/②薬(薬)【後】で2次に面接を追加し、2段階選抜を新規実施(予告ライン=セ試600点中480点以上)。
●熊本大
 ①教育で後期を募集停止、【前】173人→177人に募集人員増(推薦43人→53人)。/②教育【前】、理【前】【後】、医(医・保健)【前】、薬【前】のセ試で、地歴の選択からA科目を除外。/③工【前】の2次の理科で、生物(基礎・発展)が選択可に。
●宮崎大
 ①工で「【前】220人→236人・【後】74人→87人」に募集人員増(推薦を廃止、AOを導入)。/②農(応用生物科学)【前】のセ試から地歴・公民を、同【後】のセ試から国語、地歴・公民を除外。/③農【前】・地域資源創成【前】で、学外試験場を移設する(東京→横浜)。
●琉球大
 教育(中学理科)【前】の2次に数学を、同(特別支援)【前】の2次に小論文を追加する。
●北九州市立大
 法【前】で学外試験場を新設(広島)。
●熊本県立大
 環境共生を「3→1学科」に統合。
●宮崎県立看護大
 看護【前】で55人→50人に募集人員減(推薦33人→38人)。


(文責/小林)
この記事は「螢雪時代(2018年10月号)」より転載いたしました。

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