入試動向分析

2011年一般入試の難易変動はこうなる!?【2010年11月】

2010(平成22)年度

《国公立大》 京都大・大阪大が志願者増、北海道大の前期は難化か!?
《私立大》 明治大・早稲田大や同志社大が志願者増!?

 

 2011(以下、11)年の大学受験生数は微増(0.4%増)で、一般入試の志願者数は国公立大・私立大ともに約1%増とみられる。センター試験(以下、セ試)はやや易化する見込みで、不況の深刻化もあり、国公立大志向が強まりそうだ。学部系統別では、教員養成・理工・医療看護の人気アップ、法・経済・歯・薬の人気ダウンが予想される。

 

※この記事は『螢雪時代・2010年11月号』の特集より転載。(一部、webでの掲載にあたり、加筆・変更を施した)

 

 

志願者数は、国公立大・私立大ともに約1%増か。公立4大学が前・後期に参入

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 2011(以下、11)年の大学受験生数は微増(0.4%増)で、一般入試の志願者数は国公立大・私立大ともに約1%増とみられる。センター試験(以下、セ試)はやや易化する見込みで、不況の深刻化もあり、国公立大志向が強まりそうだ。学部系統別では、教員養成・理工・医療看護の人気アップ、法・経済・歯・薬の人気ダウンが予想される。

 
 

センターの志願者数は10年より微増の55万5千人程度か

 

 文部科学省(以下、文科省)発表の『平成22年度学校基本調査速報』によると、10年は高卒者数が18年ぶりに増加(0.6%増)したため、4(6)年制大学の受験生数(以下、大学受験生数)も68万人と、09年に比べ1.6%増加した。
 11年は、高卒者数は微減(0.7%減)の見通しだが、大学・短大への現役志願率の上昇傾向もあり、大学受験生数は旺文社推定で68万3千人と、前年比で約3千人(0.4%)増加するとみられる(下のグラフを参照)。
 セ試の出願者数はどうなるか。不況の影響で国公立大志向がさらに強まるとみられ、私立から公立に移行した静岡文化芸術大・名桜大、10年開設の新見公立大、11年新設予定の福山市立大の公立4大学が、全ての一般入試をセ試利用の分離分割方式(前・後期)で実施する。一方、私立大のセ試利用入試をみると、参加大学・学部数の増え方(9大学37学部増)は10年をやや下回る。
 『螢雪時代』のアンケートにおける先生方の予測では、セ試受験生数を「55万5千人」とする回答が最も多かった。こうした要素を考慮すると、最終的には大学受験生数の増え方に見合った変動が予想される。11年のセ試の出願者数は、10年より微増となる55万5千人程度と予測する。

 
大学受験生数とセンター試験志願者数、現役志願率推移
 

【国公立大】センターの易化で国公立大志向強まるが、安全志向も続く!?

 

 11年度のセ試は、09年→10年と2年連続の平均点ダウンの反動で、国語、数学I・A、物理I、化学Iなどが易化する可能性が高く、全体として平均点はややアップする見込み。そのため、受験生が自分の学力に自信を深め、国公立大への出願に対し積極的になることが考えられる。
 『螢雪時代』アンケートにおける先生方の回答でも、国公立大志向が「強まる」「やや強まる」との回答が多い。そのため、国公立大全体の志願者数は、10年入試(3%増)ほどでないにせよ、1%程度の増加が見込まれる。
 とはいえ、不況の影響は10年入試より色濃く、生活費や通学費の支払能力を考えた“地元志向”、就職状況の悪化を意識した“資格志向”、浪人を回避するための“安全志向”はさらに強まりそう。このため“実力相応校”への堅実な出願や、前年の難易変動を意識した出願が予想される。また、いわゆる“東大志向”は弱まり、京都大・大阪大など地区ブロックを代表する難関校の人気が高まろう。一方、10年に人気を集めた地方公立大は、その反動で志願者減が見込まれる。
 12年のセ試の実施方式変更(地歴・公民の試験枠を統合、理科の試験枠を3→1に統合、公民に新科目「倫理、政治・経済」を設置、など)を控え、11年は大規模な入試変更は少ない。
 北海道大では前期日程で、学部別入試に加え、学部を超えた大括りの募集枠「総合入試(文系・理系)」を導入。理・薬・工・農は前期を同入試に一本化する。同入試の入学者は2年進級時に学部・学科を決定するが、文系・理系ごとに全学部・学科への移行が可能だ。入学後に幅広く学んだ上で専門分野を選べるメリットはあるが、必ずしも希望学部・学科へ進めるわけではないので、早くから専攻分野を固めている受験生からは敬遠されよう。
 また、前述の通り、公立4大学が一挙にセ試利用の分離分割方式(前・後期実施)に参入するのも大きな変動要因といえる。近隣の同系統の学部・学科の志願動向に影響を与えそうだ。
 国立大では、工学系の学科統合が目立つ。横浜国立大で工を5→4学科に改編し「理工」に名称変更、岡山大‐工で7→4学科、長崎大‐工でも7→1学科に統合しコース制を導入。人気系統だけに、志望動向に大きく影響しそうだ。
 また、公立大では、福山市立大の新設、高知女子大の共学化(高知県立大へ改称)、福岡女子大の全学規模の改編(2学部5学科→1学部3学科に統合し、定員増)が注目される。
 国公立大の選抜方法の変化(10年→11年:文科省集計)は表1に示した。一般入試では、セ試で5教科7科目以上を課す大学・学部が減少(10年に比べ2大学10学部減、募集人員では885人減)するなど、セ試で負担減の傾向が見られる。一方、個別試験(以下、2次)では負担増(「2次を課さない→課す」に転換、科目数の増加、配点比率アップなど)が目立つ。
 募集人員の変動をみると(文科省集計)、前期・後期の比率は「前期79.7%(10年79.6%)、後期20.3%(同20.4%)」とほぼ変わらない。山梨大‐医(医)の前期廃止・後期拡大、筑波大‐芸術専門学群、山梨大‐医(看護)の後期復活や、広島大‐医(医)、長崎大‐経済[昼]・工で後期の比率を高めるなど、募集人員の「後期廃止・縮小」傾向は収束の方向にある。一方、推薦・AO入試の募集枠が拡大し(合計で約3%増)、特に実施学部数では、セ試を課すAO(56→61)とセ試を課さない推薦(344→353)が増加した。

 
大学受験生数とセンター試験志願者数、現役志願率推移
 

【私立大】難関~準難関校がやや人気回復か経済面の受験生支援策が目立つ

 
2010年度 私立大一般入試 合格者絞込みの例

 一方、私立大の志望動向はどうか。やはり不況の影響で、受験生が併願校数を抑えるものとみられるが、高校生の就職状況悪化に伴う進学シフトや、大学側の奨学金制度の拡充もあり、私立大全体の志願者数は1%程度の増加が見込まれる。とはいえ、一般入試より経済的負担の少ないセ試利用入試による出願にシフトしそうだ。
 国公立大と同様、確実に合格を決めたい“安全志向”から、10年と同様、「難関校→準難関校→中堅校」と、順次ランクダウンする出願傾向が予想される。ただし、10年に志願者が急増した中堅校クラスへの出願がやや手控えられ、難関~準難関校がやや人気回復しそうだ。
 大都市圏の総合大学では入学手続率が良好なことから、「定員の大幅超過の回避」などもあって、合格者数を抑える傾向が続いている。10年の例を表2に示したが、準難関から中堅校に至るまで、おもに首都圏で「合格者絞り込み」が顕著だった。こうした大学では、志願者減でも、実質倍率(受験者数÷合格者数)はかえってアップし、難化するケースもあるので要注意だ。
 新設予定は5大学(9月末現在)。一方で1大学が募集停止する。学部・学科の増設は、認可申請が「学部=10大学10学部、学科=3大学3学部3学科」、設置届出(4~7月分)が「学部=19大学21学部等、学科=47大学56学部71学科」にのぼる(通信教育課程を除く)。その他の定員増を含めると、全体で約4千人の定員増となる。系統別では、医療・看護、教員養成系が目立つ。
 11年入試では、岩手医科大・昭和大の歯学部で初年度納付金を減額するのをはじめ、特待生制度の導入・拡充、受験料の減額、学内併願の受験料割引制度の導入といった、受験生を経済面でサポートする改革が目立つ。龍谷大でセ試利用入試の受験料を減額、国際医療福祉大・金城学院大などで成績優秀者対象の新たな奨学生制度を導入。東北福祉大・東京薬科大など受験料割引制度を導入・拡充する大学も多い。
 選抜方法については、一般・セ試併用型の導入・拡充(順天堂大・中京大・九州産業大・福岡大など)が目立つ。日本大で3学部共通入試「N日程」を導入。また、難関校では文系における数学重視(中央大‐法の4教科型、関西学院大の学部個別日程)、入試方式のスリム化(立命館大)といった新しい傾向もみられる。

 
 

教育・理工・農・医療が志願者増。法・経済・歯・薬が志願者減か

 

 学部系統別では、10年と同様、国公立・私立ともに経済状況を反映した志願動向が予想される。教員養成、医療・看護、社会福祉などの資格系や、理工、農が底堅い人気で志願者を集めそう。ただし、医療・看護は新増設が多いこともあって受験者が分散、既設校は易化しそうだ。
 一方、法科大学院の司法試験合格率低下に加え、公務員採用にもかげりが見られるため、法の志願者減が見込まれる。また、大学生の就職率悪化に伴い、経済系も人気ダウンが見込まれる。
 歯・薬も志願者減が見込まれるが、国公立大の歯学部は下げ止まりか。歯では一部の大学で定員減を予定し、意外な難化もありうるので要注意だ。医は08~10年の定員増が受験生に認知され、国公立では志願者増が見込まれるが、私立は10年に激戦化した反動からやや敬遠されよう。

 
 

医学科は地域枠を推薦に移行
歯学科は国立8大学で定員減

 

 医師不足と偏在の解消へ向け、医学部医学科で大幅な定員増(09年度:77大学で693人増→10年度:61大学で360人増)が行われた。11年度は、国公立12大学・私立3大学の医学部医学科で、出願資格を地元出身者に限定する「地域枠」や、卒業後の一定期間の地元勤務を条件に奨学金を支給する「地域医療枠」を、一般入試から推薦・AO入試に移行する。表3に9月末現在で判明した医学部医学科の募集人員の変更を掲載した。
 一方、国立8大学の歯学部歯学科で、定員を11年度に31人減らす。このうち4大学が、10年度に歯学部からの定員振替を条件に医学部定員増を行っている。また、私立4大学の歯学部(5学部)で募集人員を66人減らすことも判明している。表4に各大学で公表した日程・方式別の募集人員の変更を掲載したので、歯学部志望者は参考にしてほしい。

 
2009年度 医学部医学科の定員数・募集人員の変更
 

進路指導の先生方は
11年入試をどう見ているか

 

 進路指導のプロである先生方は、11年入試をどのように捉えているのか。アンケート結果をもとに、基本的な考え方や対応策を示していこう。

 
 

A.国公立大志向はどうなりますか?

 

(1)強まる…27%
(2)やや強まる…59%
(3)変わらない…14%
(4)やや弱まる…0%
(5)弱まる…0%

 
 

B.私立大志向はどうなりますか?

 

(1)強まる…0%
(2)やや強まる…9%
(3)変わらない…64%
(4)やや弱まる…27%
(5)弱まる…0%
 
 前年の調査と比べ、Aは(1)(2)が増え、(3)(4)が減少。一方、Bは(3)(4)が増え、(1)(2)が減少と、対照的な結果になった。不況の影響から、やはり学費の負担を考え、国公立大志向が強まることは確かだ。受験生に地元志向・資格志向が強いこともあり、10年と同様、地元国公立大の教員養成系や医療・看護系が人気を集めそうだ。

 
 

C.11年入試での併願校数はどうなりますか?

 

(1)10年とほぼ同数…73%
(2)10年よりやや増える…0%
(3)10年よりやや減る…27%
 
 前年より(1)が減り、(3)が増えた。『学校基本調査速報』に基づき併願率を算出すると、09年→10年で「現役4.7校→4.8校、浪人9.6校→9.7校」とわずかにアップした。しかし、11年入試では経済状況のさらなる悪化に伴い、併願校数は前年並みからやや減少とみられる。大都市圏以外では、国公立大との併願は「地区を代表する私立大を一般入試で1つ、大都市圏の私立大をセ試利用で1つ」のスタイルが定着しそうだ。

 
 

D.推薦入試への取り組みについては?

 

(1)10年とほぼ同様…90%
(2)10年よりやや重視…5%
(3)10年よりやや軽視…5%

 
 

E.AO入試にはどう対応されますか?

 

(1)積極的にチャンスを生かす…9%
(2)徐々にチャンスを生かす…41%
(3)ほとんど関心がない…45%
(4)全く関心がない…5%
 
 推薦・AO入試について、文科省が「学力検査免除→学力把握措置の重視」へ方針転換したため、国公立・私立ともに基礎学力重視の変更(出願要件に評定平均値や取得資格を明記、学科試験の導入、評定平均値を得点化、など)が目立った。
 にもかかわらず、Dについてはほとんどが(1)と回答、Eについては前年より(3)が増え、(2)が減少。全体に、一般入試自体が易化していることもあるが、難関~準難関校で推薦・AOの廃止・縮小が相次いだ影響もあろう。

 

(文責/小林)

 

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■地区別に志望動向・難易変動を予測する!■

 

【北海道・東北】北海道大で総合入試を導入、理系前期が志願者減か。岩手大が志願者増、山形大が志願者減!?

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 以下、次項で各地区のおもな大学について、11年一般入試の変動要因と難易動向をみていこう。
 文中、変更点は10年→11年で表記。学部・学科名は略称で「学部(学科)」と記載。国公立大は前期日程=【前】、後期日程=【後】、公立大中期日程=【中】、昼・夜間主コース=[昼] [夜]、センター試験=セ試、個別学力検査等(2次試験)=2次、セ試を課さない推薦=セ試免除推薦、セ試を課す推薦=セ試課す推薦、AO入試=AOと略記。私立大も入試方式・日程等を略記した。

 
 

<国公立大>

 

●旭川医科大
 医(医)【前】は、10年の実質倍率(受験者÷合格者。以下、倍率)アップの反動に加え、センター試験(以下、セ試)の負担の重さ(理科3科目)も敬遠材料となり、志願者減が見込まれる。一方、医(医・看護)【後】は、後期を廃止した北海道大‐医(医・保健=看護)【前】からの併願が増加しそうだ。
●北海道大
 全学の前期で、学部別入試に加え、入学時に所属学部を決めず、文系・理系(5選抜群)の大括りで募集する「総合入試」を導入。理・薬・工・農は総合入試のみで実施する。総合入試の合格者は、2年進級時に所属学部・学科を決定する。総合入試と学部別入試の比率は、文系4学部の「100人:418人」に対し、理系8学部では「1027人:394人」で、双方の占める割合が逆転している。学部・学科間の難易が平準化されるため、全体のレベルはやや難化しそう。さらに、早くから志望学科を固めている理工系志望者は、東北大‐工、弘前大‐理工や室蘭工業大などに志望変更する可能性もある。一方、総合入試文系では、2次が「国語、外国語、地歴・数学から1」で、教育・法・経済(学部別入試では数学必須)の志望者も数学を受ける必要がないため、志願者増の要因となりそうだ。
 学部別入試では、医(医)【前】は2次の面接追加、2段階選抜の予告倍率引き締め(募集人員の5倍→3.5倍。以下、募集人員を略)が敬遠材料となりそう。一方、医(保健=看護・作業療法)【前】は2次負担減(数学の出題範囲から数Ⅲ・Cを除外)が志願者増の要因となりそうだ。
 一方、後期は学科別募集であり、医(医・保健=看護・作業療法)で後期を廃止するが、募集人員は全体で465人→478人に増えているため、総合入試受験者の併願先として重要性が高まろう。前年の反動から、文【後】・経済【後】・薬【後】・獣医【後】・水産【後】の志願者増が予想される。工【後】は2段階選抜を廃止、教育【後】はセ試を「第1段階選抜のみに利用→点数化(300点)」に変更するため、やはり志願者増が見込まれるが、歯【後】は募集人員減(15人→8人)のため志願者減は必至。
●室蘭工業大
 前年の反動で、工[昼]【前】の志願者減、工[夜]【前】【後】の大幅増が見込まれる。ただし、工[昼]【前】は、北海道大‐工【前】から志願者が流入しそうだ。
●弘前大
 教育【前】では、学校教育課程が専修別募集に移行し、学校教育課程全体の募集人員を変更(【前】73人→97人、【後】37人→28人)。このため、教育【前】は志願者増、教育【後】は前年の反動もあり志願者減が見込まれる。医(保健)【前】は、看護・理学療法・作業療法の2次負担増(理科1→2科目)が敬遠材料となり、やや志願者減か。この他、前年の反動で、理工【後】の志願者減、農学生命科学【後】の志願者増が予想される。
●岩手大
 前年の志願者大幅減(23%減)の反動で、人文社会科学・教育・工・農の前・後期とも志願者増が見込まれる。弘前大‐人文【前】・理工【後】から志願者が流入するとみられる。
●東北大
 前年の反動で、法【前】・理【後】・医(保健)【前】・薬【前】が志願者減、教育【前】・農【前】が志願者増の見込み。医(保健)【前】の場合、2次負担増(放射線技術科学・検査技術科学で面接を追加)も敬遠材料となりそう。医(医)【前】は2段階選抜の予告倍率引き締め(募集人員の約4倍→約3倍。以下、「募集人員」を省略)と2次負担増(面接に小作文を加えて点数化)、歯【前】は募集人員減(45人→43人)が志願者減の要因となりそうだ。
●秋田大
 前年の反動で、教育文化【後】・工学資源【後】は志願者増、教育文化【前】・医(医)【前】・医(保健)【前】【後】は志願者減の見込み。医(医)【後】は後期廃止の北海道大‐医(医)から併願が増えそうだ。
●山形大
 10年に大規模な学部改編を行った工では、前期で札幌会場を増設するものの、前年の反動から、工[昼・フレックス]【前】で志願者減が見込まれる。工[昼]では募集人員を【前】378人→393人、【後】82人→64人に変更するため、前期の易化が予想される。また、工[フレックス]【前】は募集人員減(40人→35人:AOを導入)も志願者減の要因となりそうだ。この他、やはり前年の反動で、人文【後】の志願者減、理【後】・農【前】【後】の志願者増が予想される。農【前】は2次を「小論文→学科試験(数学・理科から1)」に変更したことも志願者増の要因となろう。
 医(医)で募集人員を【前】75人→95人に増員、【後】20人→10人に削減。前期は2次負担増(国語・外国語を追加、2→4教科に)、後期は募集人員減が敬遠材料となり、いずれも志願者減が見込まれ、特に前期は易化しそうだ。
●福島大
 前年の反動で、人間発達文化【前】【後】・経済経営【後】・共生システム理工【前】の志願者減、共生システム理工【後】の志願者増が見込まれる。
●岩手県立大
 2年連続で全学の志願者数が大幅増(09年103%増→10年21%増)の反動から、看護【後】・ソフトウェア情報【前】【後】・総合政策【前】【後】の志願者減が見込まれる。一方、やはり前年の反動から、社会福祉【前】【後】は志願者増が見込まれる。
●宮城大
 看護【後】はセ試負担増(4→7科目)が敬遠材料となり、志願者減は必至。事業構想【前】【後】も、セ試負担増(4→7科目)と、後期の2次負担増(総合問題→「事業計画学科=英語・小論文、デザイン情報学科=数学・小論文」)が敬遠材料となり、志願者大幅減の見込み。
 
 北海道教育大は、前年の反動で旭川校【前】【後】・函館校【前】が志願者減、岩見沢校【後】が志願者増か。札幌医科大‐医【前】は、旭川医科大‐医(医)【前】から志願者が流入、やや増加が見込まれる。秋田県立大は、前年の反動でシステム科学技術【前】【後】が志願者増の見込み。国際教養大は募集人員増(一般B日程40人→50人)もあり、志願者増の見込み。福島県立医科大は、前年の反動から医【前】・看護【前】【後】で志願者増、医【後】で志願者減が見込まれる。

 
 

<私立大>

 

 10年は、地区全体で志願者1%増、合格者は09年並み(旺文社集計。以下同じ)で、倍率は2.0倍→2.1倍とアップした。11年も地元志向の強まりで、国公立大志望者が大都市圏より、北星学園大・東北学院大などへの併願を選ぶものとみられる。以下、志望動向に影響を与えそうな、おもな変動要因を紹介する。
 酪農学園大では、「学部・学科→学群・学類・コース」制へ移行し、3学部8学科を2学群5学類に改組・統合。学力試験Ⅰ期の募集形態を学類入試とコース入試に分割する。岩手医科大では、歯で初年度納付金を890万円→640万円に減額。歯・薬で一般入試の募集機会を2→3回に増加、新たに3月末実施の後期を導入。薬の一般入試を「数学、理科、英語」→「理科必須、国語・数学・英語から2」に変更する。では、全4学部でセ試利用入試を新規実施し、一般入試で2学科以上複数出願する場合の受験料を減額(1万5千円→1万円)する。

 

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【関東・甲信越】国立は東京学芸大・横浜国立大・山梨大、私立は中央大・明治大・早稲田大が志願者増か。

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<国公立大>

 

●茨城大
 前年の反動で、人文【前】【後】・農【前】【後】の志願者増、教育【後】・理【前】【後】・工[昼]【後】・工[夜]【前】【後】の志願者減が見込まれる。工[昼・夜]の場合、宇都宮大-工【後】(情報工で後期復活)へ志願者が流出しそうだ。
●筑波大
 募集人員の多い前期では、前年の反動により、日本語日本文化・心理・障害科学・地球・応用理工・情報科学・情報メディア創成の各学類の志願者増と、国際総合・教育・物理・化学・工学システム・看護の各学類および体育専門学群の志願者減が予想される。
 社会学類で後期を廃止し、前期の募集枠を拡大(54人→64人)。前年の反動もあり、社会【前】は志願者増の見込みだが、難易は前年並みか。一方、芸術専門学群では後期を復活し、前期を募集人員減(60人→45人)。また、同【前】では2次で面接を廃止し、2段階選抜の予告倍率を緩和(約4倍→約5倍)。後期は東京芸術大【前】などの併願先として人気を集めそう。この他、医【前】の募集人員減(60人→58人)、看護【後】の募集人員減(10人→5人)、国際総合【前】の2段階選抜の倍率引き締め(約10倍→約5倍)も変動要因となりそうだ。
●宇都宮大
 前年の反動で、国際【前】・教育【後】・農【後】が志願者増、教育【前】が志願者減か。工【後】は情報工の後期復活が志願者増の要因となりそうだ。
●群馬大
 工[昼]【後】は募集人員減(64人→48人:推薦枠を拡大)、前年の志願者大幅減の反動もあり、やや難化しそう。教育(学校教育)のうち、数学・理科・技術の3専攻で後期を新規実施、教育【後】はやや志願者増か。医(医)では、2段階選抜の予告倍率を引き締める(前期=約6倍→約4倍、後期=約12倍→約8倍)。前年の反動もあり、前期の志願者減は必至。この他、やはり前年の反動で、医(保健)【前】【後】の志願者増が見込まれる。
●埼玉大
 工では学部全体の募集人員を、【前】171人→186人、【後】231人→219人に変更。前年の反動もあり、前期は志願者増、後期は志願者減か。やはり前年の反動で、理【前】【後】の志願者増、教養【後】・経済【前】【後】の志願者減も見込まれる。
●千葉大
 看護【前】は、2次負担増(小論文→理科・外国語)が敬遠され志願者減か。法科大学院の司法試験合格率の高さから、法経【前】【後】の志願者増が予想される。前年の反動で、文【前】・教育【前】が志願者減、医(医)【後】が志願者増の見込み。
●電気通信大
 10年に全学的な改組(「電気通信→情報理工」に学部名を変更、昼・夜間主コースの各7学科を昼間4学科と夜間主1課程に統合)を実施。情報理工[昼]は10年の志願者大幅増の反動で、前・後期とも志願者減の見込み。横浜国立大‐理工【前】【後】へ流出しそうだ。
●東京大
 学力上位層の志望が「東京大→医学部」に移行している模様で、前期はやや志願者減か。前年の反動で、文Ⅰ【前】が難化、理Ⅰ【前】がやや易化しそうだ。後期(理Ⅲを除く全科類共通入試)はやや志願者増が見込まれ、学内併願組による超ハイレベルの激戦が続くとみられる。
●東京医科歯科大
 歯(歯)で【前】40人→38人に削減、やや難化が見込まれる。歯(口腔保健)は後期を廃止、前期は募集人員増(22人→32人)のため易化しそう。医(医)【前】は前年の倍率ダウンの反動で志願者増の見込み、募集人員減(80人→76人:地域医療枠推薦を導入)もあり、難化しそう。一方、後期は2段階選抜の倍率引き締め(約10倍→約6倍)が敬遠され、やや志願者減か。
●東京学芸大
 10年に教員養成4課程の募集人員を大幅に増加(合計で、前期421人→516人、後期90人→125人)する一方、教員養成以外の5課程の募集人員を削減(合計で、前期307人→219人、後期127人→65人)し、志願者は大幅増(10%増)。11年も教員養成系人気で志願者増は必至だ。
●東京工業大
 工学系人気から、全学の志願者はやや増加する見込み。前年の反動で、3類【後】・5類【後】・6類【後】で志願者増、2類【前】・3類【前】・7類【後】では志願者減が見込まれる。
●一橋大
 前年の反動から、商【前】・社会【後】の志願者増、経済【前】・法【前】の志願者減が見込まれるが、いずれもハイレベルの激戦が続きそうだ。
●横浜国立大
 工で5学科を「4学科12教育プログラム」に改編し、「理工学部」に名称変更する予定。学部全体の募集人員を、前期220人→303人、後期374人→388人に増員。前・後期とも志願者大幅増が見込まれ、東京農工大‐工、電気通信大から流入しそうだ。教育人間科学では、学校教育課程以外の3課程を統合し「人間文化課程」を新設、定員の一部を理工へ移行。人間文化課程の募集人員は、前年の3課程合計と比べ、前期150人→100人、後期80人→50人に減少する。前年の反動もあり、教育人間科学【前】【後】はやや志願者減か。この他、やはり前年の反動で、経済【前】の志願者減が見込まれる。
●新潟大
 2年連続の志願者増(全学で09年14%増→10年4%増)の反動で、人文【後】・教育【前】【後】・法【後】・医(医)【前】が志願者減の見込み。医(医)【前】の場合、募集人員減(90人→85人:地域医療枠推薦を増員)も敬遠材料となりそう。一方、やはり前年の反動から、理【後】・医(保健)【前】【後】・工【前】【後】の志願者増が予想される。
●山梨大
 医(医)で前期を廃止、後期の募集枠を拡大(70人→80人)。後期は医学部志望者の貴重な併願先として志願者増も、やや易化しそう。一方、医(看護)では後期(5人)を復活し、【前】45人→35人に削減。前期はセ試負担減(7→6科目)でやや志願者増が見込まれ、後期は信州大‐医(看護)などから流入、高倍率の激戦となりそう。この他、前年の反動で、教育人間科学【前】・工【前】が志願者減、工【後】が志願者増の見込み。
●信州大
 医(医)は山梨大‐医(医)の前期廃止の影響を受け、前期は志願者増でやや難化、後期は志願者減でやや易化しそう。また、山梨大‐医(看護)の後期復活の影響から、医(看護)は後期の志願者減が見込まれる。工では情報工学科で【後】30人→20人に削減、前期と山梨大‐工【後】との併願が増加しそうだ。繊維では、創造工学系が「一括募集→課程別募集」に移行し、応用生物学系で【前】37人→30人に削減。前年の反動もあり、前・後期とも志願者減か。この他、前年の反動で、人文【前】【後】・経済【前】【後】・理【後】の志願者増、教育【前】【後】・理【前】・農【前】【後】の志願者減が予想される。
●首都大学東京
 前年の反動で、都市教養【前】【後】・システムデザイン【前】【後】・健康福祉【前】の志願者減、都市環境【前】の志願者増が見込まれる。都市教養(経営学系)【前】の2次で、3教科型(A区分)に加え、2教科型(数学・外国語)のB区分を新設するが、数学の出題範囲が数Ⅲ・Cまで含むため敬遠され、意外な穴場となろう。
●山梨県立大
 前年の志願者大幅増の反動で、国際政策【前】・人間福祉【後】・看護【前】【後】の志願者減が見込まれる。看護の場合、後期を復活した山梨大‐医(保健)【前】【後】に流出しそうだ。
 
 前年の反動から、茨城県立医療大【前】【後】・千葉県立保健医療大【前】は志願者減、埼玉県立大‐保健医療福祉【前】は志願者増が見込まれる。前橋工科大はセ試負担増(英語にリスニングを追加)と前年の反動で前・後期ともに大幅減か。横浜市立大は国際総合科学【前】・医(看護)【前】で2段階選抜を廃止、志願者増の要因となりそう。新潟県立看護大【前】では、2次負担減(小論文を除外)のため志願者増か。都留文科大では、文(初等教育・比較文化)でセ試課す推薦を新規実施し、中期を「初等教育85人→70人、比較文化50人→40人」に削減するが、教員養成系人気のため、激戦化が見込まれる。

 
 

<私立大>

 

 10年は、地区全体で志願者5%増、合格者は1%減で、倍率は4.0倍→4.1倍とアップ。準難関校から中堅クラスに至るまで、合格者を絞り込む傾向が見られたが、11年もこの傾向は続くものとみられる。
 11年は、早稲田大は志願者増、慶応義塾大・上智大は微減、東京理科大はやや志願者減が予想される。いわゆる“MARCH”では青山学院大・中央大・明治大が志願者増で難化、法政大・立教大がやや減少か。“日東駒専”では日本大が志願者増、駒澤大・専修大は志願者減の見込み。この他、成蹊大・武蔵大などの人気が高く、芝浦工業大・東京電機大などの理工系大学も引き続き志願者増が見込まれる。
 “台風の目”となりそうな新方式は、中央大‐法の「4科目型」(数学必須)と法政大の「セ試6科目型」か。東京医科大・日本赤十字看護大のセ試利用入試の新規実施も注目される。
 学部・学科増設では、上智大‐総合人間科学(看護)(看護系単科大の聖母大と合併)をはじめ、工学院大‐建築、国士舘大‐経営、東邦大‐看護が注目される。
 以下、志望動向に影響を与えそうな、各大学のおもな変動要因を紹介する。
 
●青山学院大
 文系学部の都心への全面移転を12年に控え、志願者増が見込まれる。ただし、法は個別学部日程の募集人員減(A方式80人→70人、一般・セ試併用170人→160人)、理工はセ試後期の廃止もあり、やや志願者減か。
●駒澤大
 全学部統一日程を全問マーク方式に変更し、募集枠を拡大(299人→377人)。グローバル・メディア・スタディーズでセ試中期を新規実施。セ試中期の科目数を、経済・法で3→4科目、医療健康科学で4→5科目に増加する。
●順天堂大
 医・医療看護で一般・セ試併用型を導入。医は募集人員35人、セ試7科目と個別(1次=理科2科目・英語、2次=小論文・英作文・面接)で選抜。医療看護は募集人員10人、セ試3科目と個別(1次=英語・小論文、2次=面接)で選抜する。一方、医では一般入試を82人→52人に削減し、セ試後期を廃止。また、医療看護では一般後期を廃止する。
 医の地域枠入試で、個別試験から数学を除外。スポーツ健康科学・保健看護でセ試利用入試を導入する。
●昭和大
 歯で初年度納付金を900万円→750万円に減額。歯の募集人員を93人→86人に削減(推薦27人→25人、一般Ⅱ期6人→5人、セ試Ⅰ期8人→4人)。歯の一般入試から小論文を除外。
●玉川大
 全学統一入試で後期日程を新規実施(2科目型:試験日は2/23)。学部別の募集人員は文8人、農13人、工15人、経営8人、教育7人、芸術15人、リベラルアーツ5人。工・芸術で学部別入試のB方式(3月実施)を廃止する。
●中央大
 法の一般入試に「4教科型」を追加。学科別の募集人員は「法律=3教科270人・4教科60人、国際企業関係法=3教科60人・4教科10人、政治=3教科130人・4教科20人」で、各学科とも両タイプを同時併願できる。4教科型は、英語・国語・数学が必須、選択科目が「日本史B・世界史B・政治経済から1」。また、社会科学系4学部共通の「統一入試」で、法は同一学科の3・4教科型を併願できるようになった。
●東海大
 医の一般A日程で、試験日を「2/6・7→2/2・3」(自由選択制)に繰り上げる。また、開設2年目の観光でセ試利用入試を新規実施する。
●東京薬科大
 一般B方式を前期(試験日1/30)と後期(同2/5=女子部、2/6=男子部)に分割。入試科目は前・後期とも同じで、募集人員は「前期=男子部・女子部各35人、後期=男子部・女子部各60人」。セ試A方式・一般B方式を同時併願する場合の受験料割引制度も導入する。
●東洋大 
 セ試利用のB方式を次のように変更。文(日本文学文化)・総合情報で前期(ベスト2)、経済(経済)で前期(4教科型)、国際地域で前期(傾斜配点方式)、社会(社会文化システム)で中期を新規実施。国際地域(国際観光)ではC方式を廃止する。理工で一般D方式(最高得点重視方式)を廃止し、3学科でB方式中期を、2学科でB方式前期(ベスト2)を新規実施する。
●日本大
 法1部・経済・商で学部共通入試「N方式」を導入。募集人員は法1部50人、経済65人、商45人で、共通問題により同一日(3/4に実施)に試験を行い、学部間の同日併願可。法1部は3教科3科目、経済・商は2教科2科目を課す。一方、法1部・経済でA方式3期を廃止し、商のA方式2期を2→3教科に負担増。また、文理(教育)でセ試C方式を導入する。
●法政大
 3月募集のセ試後期を廃止し、セ試前期を「セ試B方式」に改称、さらに5教科6科目型のC方式を8学部で導入。セ試後期の募集枠は他方式・日程に振り向ける(一般T日程へ10人、A方式へ5人。セ試B方式へ40人、C方式へ94人)。セ試C方式の実施学部と募集人員は「法15人、文16人、経済15人、経営18人、人間環境5人、キャリアデザイン5人、デザイン工10人、情報科学10人」。情報科学A方式を2→3科目に負担増(物理を追加)。理工に「創生科学科」を増設する。
●明治大
 10年に続き志願者増が見込まれるが、前年に大幅増の国際日本では、反動による大幅減が見込まれる。文は「学科別募集→専攻別募集」に移行、セ試前期に5教科方式を追加し、セ試後期も導入(3教科方式)。文(史学地理)で245人→260人、同(心理社会)で75人→100人に定員増、政治経済(経済)で660人→620人に定員減を行う。政治経済の全学部統一入試で、国語必須→「国語、数Ⅲ・Cから1」に変更し、選択教科に理科を追加。科目選択次第で、理系教科(数学・理科・外国語)でも受験可能になる。
●早稲田大
 国際教養では、セ試利用入試の個別試験(英語)を廃止、志願者大幅増が見込まれる。
 
 専修大では文・人間科学(社会)が全学部統一入試に新規参入。昼間部の全学部で実施することになった。大東文化大は全学部統一入試で試験日を1→2日に増やし自由選択制を導入。また、文でセ試中期を新規実施。明治学院大は文・社会(社会)・国際でセ試後期を新規実施。

 

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【北陸・東海】福井大・名古屋大・愛知大・名城大が志願者増、富山大・金沢大・三重大が志願者減か。

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<国公立大>

 

●富山大
 10年は全学で志願者大幅増(15%増)。その反動から、人間発達科学【前】【後】・経済[昼]【前】・理【前】【後】・工【後】・医(医)【後】・医(看護)【前】【後】・薬【前】【後】・芸術文化【前】【後】で志願者減、人文【後】・工【前】で志願者増が見込まれる。
 また、医(医)【前】は募集枠縮小(65人→60人)で難化の見込み。
●金沢大
 10年は全学で志願者大幅増(11%増)。その反動から、人文【前】【後】・経済【前】・学校教育【前】・地域創造【後】・数物科学【後】・機械工【後】・環境デザイン【後】・医【前】・薬・創薬科学【前】で志願者減の見込み。一方、やはり前年の反動で、法【前】・地域創造【前】・国際【前】【後】・物質化学【前】・自然システム【前】は志願者増が見込まれる。
●福井大
 前年の反動で、医(医)【前】【後】・工【後】の志願者増、教育地域科学【前】【後】・工【前】の志願者減が予想される。医(医)【前】【後】は金沢大‐医【前】、富山大‐医(医)【後】から、工【後】は岐阜大‐工【後】から志願者が流入しそう。
 ただし、医(医)【前】で募集枠を縮小(60人→55人)、難化は必至。
●岐阜大
 教育で生涯教育課程を廃止し、教員養成課程の募集枠を拡大(前期137人→157人、後期49人→61人)。教員養成系の人気に加え、前・後期とも調査書点数化を廃止するため志願者増は必至で、愛知教育大【前】【後】、三重大‐教育【前】【後】の志願動向に影響しそうだ。また、地域科学【前】では、2次の英語からリスニングを除外するため、やはり志願者増の見込み。
 工【後】は、10年の大規模な変更(募集人員を57人→126人に増加。セ試を7→5科目に軽減、2次を「課さない→数学・理科」に変更)で志願者が約7倍に膨れ上がった。その反動で、11年は福井大‐工【後】、三重大‐工【後】へ志願者が流出しそうだ。
 応用生物科学【後】も、10年は募集人員増(14人→20人)で志願者増。その反動から、三重大‐生物資源【後】へ志願者が流出しそうだ。
●静岡大
 前年の反動により、人文[昼]【後】・工【後】・情報【前】の志願者減、教育【前】【後】・理【前】・農【前】【後】の志願者増が見込まれる。
●名古屋大
 理・工は高嶺安定か。前年の反動により、情報文化【前】は志願者減、教育【前】・法【前】・経済【前】・医(医・保健)【前】は志願者増が見込まれる。
●三重大
 生物資源【後】で2次を「課さない→課す(数学・理科から1)に変更。医(医)【前】【後】で2段階選抜を新規実施。いずれも志願者減の要因となりそうだ。前年の反動で、工【後】・生物資源【後】の志願者増、人文【後】・教育【前】・医(看護)【後】の志願者減が予想され、教育【前】からは岐阜大‐教育【前】への志願者流出、工【後】・生物資源【後】には岐阜大‐工【後】・応用生物科学【後】からの流入が見込まれる。
●福井県立大
 前年の反動で前期(生物資源・海洋生物資源・看護福祉)の志願者減、後期(経済・生物資源・看護福祉)の志願者増が見込まれる。
●岐阜薬科大
 推薦枠を拡大し、一般中期の募集枠を薬(6年制)64人→52人、薬科学(4年制) 32人→26人に削減。静岡県立大‐薬【中】、名古屋市立大‐薬【中】への志願者流出が見込まれる。
●静岡県立大
 経営情報【前】はセ試負担減(7→5科目)で志願者増の見込み。一方、前年の反動で、国際関係【前】【後】・看護【前】【後】の志願者減が見込まれる。
●静岡文化芸術大
 10年4月から「私立→公立」に移行。11年から一般入試を全て、セ試利用の分離分割方式(前期・後期)で実施する。別日程だった10年(志願者36%増)ほどではないが、多くの志願者を集めそう。静岡県立大‐国際関係、名古屋市立大‐人文社会・芸術工などの志願動向に影響を与えそうだ。
●愛知県立大
 外国語【前】で、2次の英語からリスニングを除外、志願者増か。前年の反動から、日本文化【後】・看護【前】・情報科学【前】の志願者増、日本文化【前】・教育福祉【前】【後】の志願者減が見込まれる。
●名古屋市立大
 医【後】で2次の小論文を廃止、面接を400点→100点に軽減し、配点比率を2次重視からセ試重視に逆転(セ試400点→900点、2次800点→100点)したため、志願者増は必至。人文社会【前】【後】は2段階選抜を廃止したが、前年の反動から志願者減が予想される。この他、前年の反動に加え、薬【中】は岐阜薬科大【中】からの流入で志願者増、芸術工【前】【後】は静岡文化芸術大への流出で志願者減が見込まれる。
●三重県立看護大
 看護【前】【後】でセ試を7→5科目に軽減するものの、同【後】の2次負担増(学科試験<国語・数学・外国語から1>を追加)と前年大幅増の反動から、前・後期ともに志願者減の見込み。岐阜県立看護大【前】【後】へ志願者が流出しそうだ。

 
 

<私立大>

 

10年は地区全体で志願者10%増、合格者は5%増で、倍率は2.6倍→2.7倍とアップした。強い地元志向が続くことから、金沢工業大・愛知大・名城大は志願者増、中京大もほぼ前年並みの人気を保ちそう。一方、愛知学院大・南山大はやや志願者減が予想される。
 
●金城学院大
 人間科学に「多元心理学科」を増設。「金城サポート奨学金」を新設、一般前期の成績上位者100人が対象で、全学科とも年間の学費が一律50万円になる(例:薬は195万円→50万円)。
●中京大
 体育学部を改組し、スポーツ科学部を新設。9学部で、セ試前期に4教科型を導入。一般・セ試併用のセンタープラス方式で、英語重視型を4学部で、国語重視型を5学部で、数学重視型を4学部で導入する。
●日本福祉大
 セ試前期で「全学部出願型」と2教科2科目型を新規実施。全学部出願型(3教科3科目)は全学部・学科への同時出願が可能で、合格発表後に面談を経て入学学部・学科を決定する。
●名城大
 経済のセ試C方式前期で5教科型を導入。一般・セ試併用のF方式で、法・人間の個別試験がA方式と同一試験日となる。経済・経営で一般入試の募集枠を縮小(例:A方式は経済135人→100人、経営120人→85人)。理工(工学系)でB方式を100人→76人に削減し、F方式を76人→100人に増員する。
 
 金沢工業大は推薦枠を縮小し、一般前期を444人→518人、中期を74人→148人に増員。愛知大では、地域政策学部を豊橋キャンパスに増設予定。愛知医科大は、医の募集人員を変更(一般入試65人→60人、セ試利用5人→10人)、愛知淑徳大ではセ試利用を3方式(Ⅰ期2教科型・4教科型、Ⅱ期2教科型)に分割。

 

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【関西】京都大・大阪大・同志社大・関西大が志願者増、滋賀大・大阪府立大・関西学院大が志願者減か。

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<国公立大>

 

●滋賀大
 前年の志願者大幅増(全学で13%増)の反動から、経済【後】・教育【後】が志願者減の見込み。教育【後】の場合、奈良教育大【後】へ流出しそうだ。
●滋賀医科大
 医(医・看護)【前】ともに志願者増の見込み。医(医)【前】は京都府立医科大‐医(医)【前】、和歌山県立医科大‐医【前】から、医(看護)【前】は滋賀県立大‐人間看護【前】から流入しそうだ。
●京都大
 本地区の難関大志望者に地元志向が強まっていることから、全体に難易レベルは“高嶺安定”か。ただし、前年の反動から、総合人間【前】・文【前】で志願者減、理【前】で志願者増が見込まれる。
 工(地球工)【前】は、留学生対象の「国際コース」を新設(募集人員185人のうち30人以内)し、入学手続き者が4人に確定。結果、11年の前期募集人員は181人となった。
●京都工芸繊維大
 工芸科学[昼]は、後期が前年の反動で志願者減の見込み。応用化学系【後】は2次負担増(小論文→数学・理科)、配点も「セ試700点→400点、2次200点→400点」とセ試・2次均等に変更。対策は立てやすくなったが、セ試が易化する場合は敬遠材料となりそうだ。
工芸科学[夜]は募集人員を変更(前期10人→15人、後期7人→5人)、前年の反動もあり、前期で志願者増が見込まれる。
●大阪大
 京都大と同様、本地区の難関大志望者に地元志向が強く、全体的に志願者増が見込まれる。特に、医(医)【前】【後】は人気を集めそう。また、前年の反動で法【後】・経済【前】・医(保健)【後】・歯【後】・薬【前】【後】・基礎工【前】【後】が志願者増、文【前】・外国語【後】・理【前】・歯【前】・工【後】で志願者減が見込まれる。歯【前】は定員減に伴う募集人員減(54人→48人)も敬遠材料となりそうだ。
●大阪教育大
 10年に志願者大幅増(32%増)、11年も引き続き人気を集めそう。後期の募集枠が比較的大きいため(教育1部=前期606人:後期233人)、京都教育大【後】、和歌山大‐教育【後】から志願者が流入するとみられる。
●神戸大
 前年の反動から、文【後】・経営【後】・理【後】・医(医)【前】・工【後】・農【前】・海事科学【後】は志願者増、国際文化【後】・発達科学【後】・法【前】【後】・経済【前】で志願者減が見込まれる。特に海事科学は「お手頃感」から工学部志望者に狙われそう。
 芸術・体育系である発達科学(人間表現)【前】で、従来の受験方式(音楽、美術、身体表現)に加え、「学科受験方式」を導入。また、理(生物)【後】では2次を負担増(数学を追加)。これらの変更も、志願動向に微妙に影響しそうだ。
●兵庫教育大
 学校教育【後】は前年の反動から志願者減、鳴門教育大【後】への流出が見込まれる。
●奈良女子大
 前年の反動から、文【後】・理【後】の志願者増、理【前】・生活環境【前】【後】の志願者減が見込まれる。
●和歌山大
 10年は安全志向の強まりで志願者5%増。その反動から、教育【後】・経済【後】・観光【前】は志願者減の見込み。一方、やはり前年の反動で、教育【前】・経済【前】は志願者増が見込まれる。観光【後】は募集人員減(38人→35人:AO導入)が志願者減の要因となりそうだ。
●滋賀県立大
 前年の反動で、工【後】・人間文化【後】の志願者増、環境科学【後】・人間看護【前】【後】の志願者減が予想される。人間看護【前】の場合、滋賀医科大‐医(看護)【前】へ志願者が流出しそうだ。
●京都府立大
 前年の反動で、文【前】・公共政策【前】の志願者減、生命環境【前】【後】の志願者増が見込まれる。
●京都府立医科大
 医(医)【前】は、大阪市立大‐医(医)【前】のセ試負担減(理科3→2科目)の影響を受け、志願者減は必至。滋賀医科大‐医(医)【前】、大阪市立大‐医(医)【前】への志願者流出が予想される。
●大阪市立大
 医(医)【前】でセ試を8→7科目(理科3→2科目)に軽減したため、志願者大幅増は必至。10年に同様のセ試負担減(理科3→2科目)で志願者が増加した岡山大‐医(医)【前】、徳島大‐医(医)【前】、京都府立医科大‐医(医)【前】から志願者が流入しそうだ。
この他、前年の反動から、商【前】・文【前】・医(看護)【前】・生活科学【前】の志願者減、経済【前】・法【後】・理【前】・工【後】の志願者増が見込まれる。工【前】では、建築学科の募集人員減(26人→21人:指定校推薦を導入)が難化要因となりそうだ。
●大阪府立大
 前年の反動で、理【前】・総合リハビリテーション【前】の志願者減、生命環境科学【前】【後】・理【後】・看護【前】の志願者増が見込まれる。総合リハビリテーション【前】では、作業療法学科のみセ試負担減(7→6科目)で志願者増か。
 また、工【中】は募集人員増(412人→420人:電子物理工・知能情報工の2学科でAO入試を廃止)が志願者増の要因となりそうだ。
 全体としては、将来計画の不透明感もあり、おもに文系学部が敬遠される傾向がある。また、10年入試からの受験料増額(1万7千円→3万円)も、引き続き敬遠材料となりそうだ。
●神戸市外国語大
 外国語1部で、推薦入試に全国枠を新設(従来は神戸市内枠のみ)し、後期の募集人員を87人→70人に削減。前年の反動もあり、外国語1部は前・後期とも志願者減が見込まれる。
●兵庫県立大
 前年の反動から、経済【後】・経営【後】・環境人間【前】で志願者増、経済【前】・看護【前】【後】で志願者減が見込まれる。
 経済【前】で採点方式を変更、(1)セ試・2次とも外国語の英語選択者を対象に、セ試800点と2次の外国語300点の配点(計1,100点)で上位45人が合格、次に(2)セ試800点と2次(外国語・数学各300点)の計1,400点で残りを合否判定する(2次は数学・外国語の両方受験が必要)。英語得意者の優遇措置といえるが、志願動向へ与える影響は小さそう。
●奈良県立医科大
 医(医)は後期一般枠を15人→10人に削減(地域枠推薦を増員)。さらに、大阪市立大‐医(医)【前】のセ試負担減(理科3→2科目)も影響、理科3科目の負担感と、後期の場合は大阪市立大‐医(医)から併願しにくくなることから、前・後期ともに志願者減が見込まれる。また、医(看護)【前】【後】も、前年の反動から志願者減が見込まれる。
●和歌山県立医科大
 前年の反動に加え、保健看護【後】では2段階選抜の予告倍率引き締め(15倍→10倍)も敬遠材料となり、医【前】・保健看護【前】【後】の志願者減が見込まれる。医【前】からは、滋賀医科大‐医(医)【前】、大阪市立大‐医(医)【前】に志願者が流出しそうだ。

 
 

<私立大>

 

 10年は、地区全体で志願者は09年なみ、合格者は3%増で、倍率は3.8倍→3.7倍とわずかにダウン。首都圏ほど合格者の絞り込みは顕著でなく、京都産業大・同志社大・立命館大などが易化した模様だ。
 11年は「関関同立」のうち、同志社大・関西大で志願者増が予想される。立命館大は大幅な入試方式の整理(推薦・AOとセ試利用入試)が注目されるが、志願者は前年並みに落ち着きそう。関西学院大は学部個別日程(文系型)で国語を「必須→選択」とし、国語を選択せず「英語・数学・地歴」での受験も可能としたため、理系受験生の流入も考えられるが、10年に合格者絞り込みで難化した反動もあり、大学全体ではやや志願者減か。
 「産近甲龍」では、近畿大で志願者増が見込まれるが、龍谷大は前年並み、京都産業大・甲南大はやや志願者減か。
 さらに中堅クラスでは、“安全志向”から10年に志願者大幅増の佛教大・大阪工業大・摂南大などで、その反動が考えられる。“資格志向”の強まりから、京都女子大・武庫川女子大など、資格取得に強みのある大学は10年に続き人気を集めそうだが、薬学系(特に近年の開設校)は軒並み志願者減が見込まれる。
 新設学部では、京都女子大が女子大では初となる法学部を開設するのをはじめ、同志社大‐グローバル・コミュニケーション、龍谷大‐政策、近畿大‐建築、関西外国語大‐英語キャリアの注目度が高い。
 以下、志望動向に影響を与えそうな、各大学のおもな変動要因を紹介する。
 
●同志社大
 文化情報のセ試利用でB方式(4教科5科目。個別なし)を新規実施する。従来型(セ試2教科2科目+個別2科目)はA方式となる。
●立命館大
 10年に続き、複雑化した入試方式を大幅に整理。受験生に好印象を与えそうだ。
 セ試利用入試のうち、2月実施の4教科型(10年は9学部で実施)と経営のベスト3科目型を廃止し、3月実施の後期型では4学部で3→4教科に変更。基本的に2月を「7科目型・5教科型・3教科型」の3タイプ、後期型(3月)を4教科型に統一した。
 また、一般入試でE方式(国語・英語・英語リスニング。10年は3学部で実施)を廃止。スポーツ健康科学でW方式(英文記述問題を課す国・英2教科型)を廃止し、セ試利用入試と一般・セ試併用型を新規実施する。
 公募制推薦(10年度は11学部で実施)を廃止。また、AO入試で自己推薦方式(10年度は9学部で実施)を廃止し、従来の「学部独自方式」と新方式「国際方式」に再編成した。国際方式は10学部で実施。また、学部独自方式は実施学部が「10→12学部」に増え、理工では実施学科が「2→9学科」に増えた。
●龍谷大
 セ試利用入試の受験料を1万5千円→1万円に減額する。政策学部の増設などに伴い、全学の入学定員を473人増加する予定(10年3,877人→11年4,350人)。
 学外試験場を新潟・松本・浜松に増設し、長野・静岡を廃止する。
●大阪医科大
 医でセ試利用入試の出願締切日を、セ試本試験日の「後→前」に繰り上げる(1/29→1/14)。
●大阪工業大
 知的財産で前期B日程(国語・英語の2教科入試)とBC日程(一般・セ試併用)を導入。
●大阪薬科大
 セ試利用で後期M方式を新規実施。募集人員は10人、セ試3教科5科目(数学・理科各2科目。英語はリスニングを除く)と調査書(評定平均値を点数化)で選抜する。
●関西大
 文でセ試利用入試の方式を整理。前期で2教科型、中期で英語力重視方式、後期で5教科型を廃止する。
 10年開設の人間健康・社会安全の2学部でセ試利用入試を新規実施。また、社会安全の一般後期に2教科型を追加する。
●近畿大
 医で一般前期に面接を追加し、「1次=学科試験、2次=小論文・面接」と2段階で実施する。また、受験料を5万円→6万円に増額する。
 薬の前期B日程で高得点科目重視方式(高得点科目を自動的に2倍)を導入。10年開設の総合社会でセ試利用入試を新規実施する。
 09年以降の交通アクセスの改善(大阪市中心部を東西に貫通する阪神なんば線)で、引き続き兵庫県方面からの志願者が増えそうだ。
●摂南大
 10年開設の経済で、セ試利用入試を新規実施(2・3教科型)。また、一般・セ試併用型のAC日程・BC日程も導入した。
●桃山学院大
 一般入試の実施方式を大幅に変更。10年は前期A日程・B日程・後期ともに国語・英語2教科だったが、11年は選択科目(地歴・数学から1)を追加。前期A日程は3教科必須(2教科での合否判定も可)、前期B日程・後期はそれぞれ2・3教科型(高得点科目の配点を、前期B日程は1.5倍、後期は2倍して判定)の2タイプで実施する。
●関西学院大
 一般入試の名称を変更(F方式→全学日程、A方式→学部個別日程)。学部個別日程(文系型)の時間割を変更し、入試方式を「英語・国語必須、数学・地歴から1」→「英語必須、国語・数学・地歴から2」とした。選択科目は120分の試験時間内で2科目を解答するため、時間配分の自由度が高まった。また、国語を選択せず「英語・数学・地歴」での受験も可能としたため、文系学部・学科であっても理系受験生がややチャレンジしやすくなった。
 商で一般・セ試併用の「関学数学併用型」を導入(セ試2科目+個別<数学>)。理工のセ試1月出願に5科目型を追加(物理・化学・生命科学の3学科で導入。従来は7科目型)。10年開設の国際でセ試利用入試を新規実施する。
●甲南大
 セ試利用のC日程で、国語の範囲指定を変更。文・経済・法・経営・マネジメント創造・フロンティアサイエンスでは「現代文・古文」「現代文・漢文」の2パターンのうち、高得点の方を合否判定に利用することになった(10年は、文・経済・法・経営・フロンティアサイエンスが「古文・漢文を含む」、マネジメント創造と文‐社会の4科目型が「現代文のみ」)。また、理工・知能情報では古文・漢文を除外する。
 経営のセ試利用を2科目型に統一(中期を3→2科目に軽減、後期で4科目型を廃止)し、文(人間科学・歴史文化)のセ試利用C日程で、英語にリスニングを追加する。
●神戸学院大
 経済・経営で、一般・セ試併用のAC日程・BC日程(2月実施)を新規実施する。
●神戸女学院大
 セ試利用で5科目型を廃止し、2科目型・4科目型を新規実施。また、文(英文)の一般A~D日程で、英語からリスニングを除外する。
●神戸薬科大
 一般中期を新規実施する。英語・生物の2科目に加え、調査書点数化(100点)も課す。
●武庫川女子大
 文(健康・スポーツ科学)を改組し、「健康・スポーツ科学部」を新設する。

 

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【中国・四国】島根大・岡山大・香川大が志願者増、鳥取大・広島大が志願者減か。福山市立大が台風の目に!?

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<国公立大>

 

●鳥取大
 10年は全学で志願者12%増。その反動から、地域【前】【後】・工【前】・医(保健)【後】で志願者減が見込まれる。一方、農【後】で志願者増が予想される。工の場合、社会開発システム工学科の募集人員変更(前期41人→35人、後期9人→15人)も志願動向に影響しそうだ。
●島根大
 10年は全学で志願者17%減。その反動で、法文【前】【後】・教育【前】・医(医)【前】・医(看護)【前】【後】・総合理工【後】・生物資源科学【後】の志願者増が予想される。一方、やはり前年の反動で、教育【後】・生物資源科学【前】の志願者減が見込まれる。
●岡山大
 医(医)【前】は10年の志願者増(セ試の理科を3→2科目に軽減)の反動に加え、11年に同様のセ試負担減を行う大阪市立大‐医(医)【前】の影響もあり、志願者減は必至。また、やはり前年の反動から、文【前】【後】・経済[昼]【前】・理【前】・医(保健)【後】・薬【前】・工【後】・環境理工【前】の志願者増、教育【前】・法【前】・医(医)【後】・歯【後】の志願者減が予想される。工では7学科を4学科9コースに統合・改組、入学後に専攻するコースを決定できるため、志願者増の要因となろう。理【前】は募集人員増(107人→112人)と、理(化学)【前】の2次負担減(外国語を除外)も志願者増の要因となりそう。歯【後】は募集人員減(10人→8人)も志願者減の要因となりそうだ。
●広島大
 10年の志願者増(9%増)の反動で、総合科学【後】・教育【前】【後】・法[昼]【後】・経済[昼]【後】・理【前】・医(医)【前】・医(保健)【前】の志願者減が予想される。一方、やはり前年の反動から、文【前】【後】・医(医)【後】・歯【前】・薬【後】・生物生産【前】【後】の志願者増が見込まれる。医(医)は募集人員の変更(前期77人→70人、後期20人→27人)も志願者増減に結びつきそうだ。歯(歯)【前】は募集人員減(35人→33人)で難化は必至。教育【前】は、第4類(健康・音楽・造形)を除き、セ試:2次の配点比率を「900:400→900:800」と、「セ試重視→ほぼ均等」に変更。セ試の平均点がアップした場合は、敬遠材料となりそう。また、第2類の2次負担増(理科1→2科目)も、やはり敬遠材料となりそうだ。
●山口大
 医(医)【前】は募集人員減(59人→51人:地域医療枠を推薦入試に移行)、前年の反動もあり、志願者減の見込み。この他、やはり前年の反動で、人文【前】・理【後】・農【前】【後】で志願者増、経済【後】・理【前】・医(保健)【後】・工【後】で志願者減が見込まれる。
●徳島大
 医(医)【前】は10年の志願者大幅増(セ試の理科を3→2科目に軽減)の反動に加え、11年に同様のセ試負担減を行う大阪市立大-医(医)【前】の影響もあり、志願者減は必至。この他、やはり前年の反動で、総合科学【後】の志願者減、薬【前】・歯【前】【後】・工[昼]【前】の志願者増が予想される。
●香川大
 前年の反動で、法【前】・経済【後】・医(医)【前】・医(看護)【前】・工【前】【後】・農【前】【後】の志願者増が見込まれる。工【前】【後】は高知工科大からの流入、農【前】には愛媛大‐農【前】、高知大‐農【前】からの流入が考えられる。一方、医(看護)【前】は推薦枠拡大に伴う募集人員減(40人→35人)でやや難化しそう。
●愛媛大
 医(医)【前】は募集人員減(47人→40人:地域枠推薦に移行)が敬遠材料となり、前年の大幅増の反動もあり、志願者減の見込み。やはり前年の反動から、教育【後】・医(医)【後】・農【前】の志願者減、法文[昼]【後】・教育【前】・医(看護)【前】・工【後】の志願者増が見込まれる。高知工科大から志願者が流入、香川大‐医(医)【前】【後】・農【前】、福山市立大‐教育【後】へ流出しそうだ。
 推薦・AOについて全学的な募集枠拡大(法文[昼・夜]‐人文、教育‐学校教育、理、農でセ試課すAOを導入、など)を行ったため、一般入試の募集枠が縮小された(法文[昼]【前】240人→230人・【後】85人→70人、教育‐学校教育【後】28人→18人、理【前】150人→138人、理【前】350人→336人など)。法文[昼]【後】・理【前】では難化、教育【後】では志願者減の要因となりそうだ。
●高知大
 前年の反動により、人文【前】・理【後】・医(看護)【前】【後】・農【前】で志願者減、教育【後】・医(医)【前】で志願者増の見込み。ただし、医(医)【前】は2段階選抜の予告倍率引き締め(約7倍→約6倍)が、敬遠材料となりそうだ。
●岡山県立大
 前年の反動に加え、高知工科大から志願者が流入し、情報工【前】・デザイン【前】は志願者増が予想されるが、デザイン(造形デザイン)【前】のセ試負担増(3→4科目)は敬遠材料となりそうだ。
●新見公立大
 10年開設の同校で、11年からセ試を利用し、一般入試を前期・後期で実施する(10年はセ試を課さない別日程で実施)。鳥取大‐医(保健)、岡山県立大‐保健福祉、県立広島大‐保健福祉などの志願動向に影響を与えそうだ。
●県立広島大
 経営情報【前】【後】は、11年新設予定の福山市立大‐都市経営【前】【後】へ志願者が流出しそう。保健福祉【前】【後】も、11年からセ試利用の分離分割方式に参入する新見公立大‐看護【前】への志願者流出が予想される。この他、前年の反動から、人間文化【前】【後】・生命環境【前】【後】の志願者減が見込まれる。
●福山市立大
 福山市立女子短大を母体に、4年制大学を新設予定。教育・都市経営の2学部で構成。開学初年度から、一般入試をセ試利用の分離分割方式(前期・後期)で実施する予定。愛媛大‐教育、尾道大‐経済情報、県立広島大‐経営情報などの志願動向に影響を与えそうだ。
●高知工科大
 09年4月から「私立→公立」へ移行し、10年入試の一般入試を全てセ試利用の分離分割方式(前期・後期)で実施した。前期B方式と後期がセ試3教科と軽負担のため、多くの志願者を集めたが、その反動で、11年は県外からの流入が大幅に減るものとみられる。香川大‐経済・工、愛媛大‐工、高知大‐理、岡山県立大‐情報工などへ志願者が流出する見込み。
●高知県立大
 11年4月から男女共学に移行し、高知女子大から名称を変更。10年に続き志願者増が予想される。高知大‐医(看護)【前】、香川県立保健医療大愛媛県立医療技術大などから志願者が流入するものと見られる。文化・社会福祉では、推薦に全国枠を新設するため、一般入試の募集人員を「文化【後】10人→5人、社会福祉【前】45人→35人」に削減、いずれも難化は必至。

 
 

<私立大>

 

 10年は、地区全体で志願者6%増、合格者5%増。根強い地元志向で、松山大は3年連続で志願者増が見込まれる。また、広島修道大で一般・セ試併用入試の出願条件を「一般前期・セ試前期の両方出願」→「セ試で指定科目を受験し、一般前期で同一日程・学科専攻を出願」に緩和するため、やはり志願者増が見込まれる。

 

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【九州】九州大・佐賀大・大分大・宮崎大が志願者増、長崎大・熊本大・西南学院大が志願者減か。

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<国公立大>

 

●九州大
 歯で前期の募集枠を縮小(37人→35人)、前年の反動もあり、志願者減は必至だ。この他、やはり前年の反動で文【前】・法【後】・医(医)【後】・歯【後】・薬【前】・芸術工【前】の志願者増、教育【前】・経済【後】・農【後】の志願者減が見込まれる。
●福岡教育大
 前年の反動に加え、中等=英語の後期廃止もあり、前・後期とも志願者減が見込まれる。
●九州工業大
 情報工【前】で、セ試・2次の配点を「950:600→600:600」とセ試重視から均等配点に変更。セ試が易化した場合、敬遠材料となりそうだ。
●佐賀大
 前年の反動で、文化教育【前】・経済【前】・医(医)【前】・理工【後】が志願者増、経済【後】・医(医)【後】・医(看護)【前】・農【後】が志願者減の見込み。医(医)【前】は長崎大‐医(医)【前】から志願者が流入しそうだが、募集人員減(55人→51人:地域枠推薦に移行)のため難化が予想される。経済【前】は長崎県立大‐経済【前】からの流入、経済【後】は大分大‐経済【後】への流出が見込まれる。
●長崎大
 工で7学科を1学科6コースに統合・改組。推薦・AOはコース別募集だが、一般入試は一括募集し出願時の希望により合格発表時にコース決定する。学科間の難易が平準化されるため、レベル的にはやや難化しそう。募集人員は前期290人→260人、後期45人→50人となり、募集人員減の前期で志願者減が見込まれる。
 医(医)【前】で募集人員減(85人→76人:推薦枠を拡大)、入試科目の負担感(セ試が理科3科目、2次が理科2科目)もあり、佐賀大‐医(医)【前】への流出が見込まれ、志願者減は必至。さらに定員増も予定され、狙い目となろう。
 経済[昼]では、募集人員を「前期245人→230人、後期55人→70人」に変更するため、前期で志願者減、後期で志願者増の見込み。薬(薬科学)は、募集人員の変更(前期26人→21人、後期10人→15人)に加え、前期の配点をセ試800点→400点、2次300点→400点と、セ試重視から均等配点に変更。セ試が易化した場合、敬遠材料となる可能性があり、前期は志願者減か。
 この他、前年の反動から、歯【前】・水産【後】の志願者増、教育【前】・医(保健)【前】【後】・環境科学【前】【後】・水産【前】の志願者減が予想される。
●熊本大
 前年の反動で、文【前】・医(医・保健)【前】・薬【後】の志願者増、教育【前】【後】・法【前】・理【後】・医(医)【後】・薬【前】・工【後】の志願者減が見込まれる。文【前】は熊本県立大‐文【前】から志願者が流入、医(医)【前】は長崎大‐医(医)【前】から流入しそうだ。
●大分大
 前年の反動で、経済【前】【後】・医(医)【前】・医(看護)【前】【後】の志願者増、教育福祉科学【前】・工【前】【後】の志願者減が予想される。医(医)【前】は募集人員減(70人→65人:AO地域枠に移行)のため、やや難化しそう。医(看護)は、10年に志願者大幅増の大分県立看護科学大【前】【後】からの流入が見込まれ、工【前】【後】は佐賀大‐理工【後】、宮崎大‐工【前】への流出、教育福祉科学【前】は宮崎大‐教育文化【前】への流出が見込まれる。工【前】は応用化学科の募集人員増(33人→38人:推薦枠を縮小)もあり、やや易化しそうだ
●宮崎大
 前年の反動で、医(医)【前】【後】・工【後】の志願者減、教育文化(人間社会)【前】・工【前】・医(看護)【前】・農【後】の志願者増が予想される。医(医)【前】は募集人員減(55人→50人:地域特別枠推薦に移行)も志願者減の要因となりそう。一方、医(看護)は、10年に志願者大幅増の宮崎県立看護大【前】からの流入が見込まれ、農は口蹄疫問題による関心の高まりが志願者増に結びつきそうだ。
●鹿児島大
 前年の反動で、歯【後】・農【前】【後】が志願者減、法文【前】【後】・理【前】・工【後】・医(医・保健)【後】が志願者増の見込み。なお、歯で定員減を予定。
●琉球大
 医(医)【前】は2次の英語からリスニングを除外するため、志願者増は必至。前年の反動により、観光産業科学[昼]【前】【後】・医(医)【後】・農【後】の志願者増、法文[昼]【後】・教育【前】【後】の志願者減が見込まれる。
●北九州市立大
 経済【前】で、募集人員を「4教科型74人→100人、3教科型50人→24人」に変更。前年の反動もあり、志願者減が見込まれる。また、やはり前年の反動から、外国語【前】【後】・地域創生【前】・国際環境工【前】【後】で志願者減、文【前】【後】・経済【後】・法【後】で志願者増が見込まれる。
●福岡県立大
 前年の反動から、人間社会【前】【後】の志願者増、看護【前】【後】の志願者減が見込まれる。
●福岡女子大
 文・人間環境の2学部(5学科)を「国際文理(仮称)」の1学部(3学科)に統合・改編し、定員を180人→240人に増やす。1年次のみ全寮制となる予定で、やや志願者減か。
●長崎県立大
 前年の反動で経済【前】・看護栄養【後】の志願者減、国際情報【前】【後】の志願者増が見込まれる。経済【前】は佐賀大‐経済【前】へ流出、看護栄養【後】からは佐賀大‐医(看護)【後】へ流出しそうだ。
●名桜大
 10年4月から「私立→公立」に移行し、11年から一般入試を全てセ試利用の分離分割方式(前期・後期)で実施する。別日程だった10年(志願者が09年の約3.3倍に)ほどではないが、多くの志願者を集めそう。琉球大‐法文、鹿屋体育大沖縄県立看護大などの志願動向に影響しそうだ。

 
 

<私立大>

 

 10年は地区全体で志願者5%増、合格者は1%減で、倍率は2.4倍→2.6倍にアップ。国公立大との併願先として、西南学院大・福岡大は人気を保っているが、11年は併願数を減らす傾向が強まりそうだ。以下、志望動向に影響を与えそうな、おもな変動要因を紹介する。
 
●九州産業大
 セ試前期の出願締切日を、セ試本試験日の「前→後」に繰り下げる(1/15→1/25)。また、商1部で一般・セ試併用型を新規実施する。
●中村学園大
 3月実施の一般後期を全学部(栄養科学・教育・流通科学)で導入(募集人員は各5人)。
●福岡大
 人文・工(機械工)で一般・セ試併用型の「センタープラス型入試」を新規実施。薬の一般前期で2教科3科目(理科2科目、英語)を課す「理科重視型」を導入する。
●立命館アジア太平洋大
 一般A方式の「英語検定等評価枠制度」を、他の全方式にも導入。一般入試の試験会場を33→26会場に削減する。入試の成績優秀者対象の奨学金と、経済的困難者対象の採用予約型奨学金の2種類を新設する。

 

この記事は「螢雪時代(2010年11月号)」より転載いたしました。

 

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